FC2ブログ
RSS

動物もヒトと同じ感情を持っている

 類人猿の自然観察について興味深く幾冊かの本を読んできた。その中で、動物もヒトと同じ感情を持っていることをひしひしと感じさせてくれたのは「「夕陽を見つめるチンパンジー」である。
 小生もこれまでの人生の中で夕陽を見つめたことが何度かあるが、いずれの場合も物悲しさが付きまとっていた。人間に最も近い種であるチンパンジーであるからして、彼らが夕陽を見つめることは当然にしてあってよく、その場合にヒトと同じ感情を抱いていると考えざるを得ない。
 それが、チンパンジーに止まらずクマにも当てはまる観察記録もあることを知った。ということは、動物皆、ヒトと同じ感情を抱いていると考えざるを得ないではないか。そのように思えてしかたない。
 ヒトだけが優れた動物で、ヒト以外の動物は劣っているなんてことは決して言えない。小生にはそのように思われてしかたない。
 以下は、過去記事で紹介したことだが、これを読んで皆さんはどのように感じられますか。

2013年05月04日投稿:夕陽を見つめるチンパンジー

 「夕陽を見つめるチンパンジー」(丸善ライブラリー)と題した本があります。霊長類学者、鈴木晃氏が書かれたもので、大型類人猿わけてもチンパンジーとオランウータンの社会生態観察を記録した内容が中心となっています。その中で、氏が野生のチンパンジーを観察する中で感動された出来事があり、それが本の表題にもなったのです。
 それをここに紹介しましょう。小生は“ヒトもチンパンジーも同じだなあ”と感じたのですが、皆さんはどうお感じになられましょう。主人公は1頭の若い大人のオスです。

 その日私は、川の上流部の支流がいくつか合わさる地点に発達した低木やツル類のからみ合った低い茂みの中で、10~20頭余りの小さくないチンパンジーの集団に遭遇しては逃げられる、ということを繰り返していた。チンパンジーは茂みの中の地上にいて、静かにやっと近づいたと思うと逃げられていた。至近距離に近づいたと思っても茂みの陰で姿は見えず、彼らは時折「フー、ウー」といった、有声音にならない、ささやき声のような音声で互いに連絡し合って、いつとはなく姿を消してしまったりした。川辺林の中に夕陽が斜めに落ちてくる頃、その日の不出来なチンパンジーとの出会いにしびれを切らして私は帰りかけようとしていると、1頭の若いオスのチンパンジーが、小高い樹に上ってきた。そのチンパンジーは、するすると樹のずっと梢近くまで上がっていくと枝に座り込み、遠くの方を眺め出した。私は最初、彼が何をしているのかわからなかったし、ただそこで休んでいるくらいにしか考えていなかったのだが、やがて、空が紅く染まり、川辺林のほの暗い林床まで、その紅い夕陽がさし込んでいるのに気づいた時、私は、そのチンパンジーが、沈んでいく太陽を、染まっていく夕空を眺めているのだということを確信した。
 彼はいつまでも、夕陽を眺めながら、そのままの姿勢で座っていた。他の個体は近くにはいないようであった。彼は、私がその樹の根元のすぐ近くにいることを知りながら、身動きもしないで西の空を眺めていた。やがて、夕闇がせまり、川辺林の中は暗くなったので私は帰路に着こうと、川辺林の外の草原に出た。それでもそのチンパンジーは川辺林からひときわ梢を出したその樹上で、座ったままのシルエットを夕焼けの空に映し出していた。

2014年03月19日投稿:夕陽を見つめるチンパンジー(Vol2)

 前に表題の記事を1つ書きました。
 霊長類学者・鈴木晃著「夕陽を見つめるチンパンジー」(丸善ライブラリー)からの紹介です。
 こうしたチンパンジーは、非常にまれなものと思われたかもしれませんが、幾例もありそうです。
 別の著書から、同じような事例を紹介しましょう。

…ある日の午後、ゴンベ野生保護区域でチンパンジーの観察にたずさわっていたひとりの学生が休憩を取って、タンガニーカ湖に沈む夕陽を眺めようと尾根にのぼった。学生の名はゲザ・テレキ。彼が見ていると、チンパンジーが1頭、2頭と、やはり尾根にのぼってきた。どちらもおとなの雄で、連れだってきたわけではなく、尾根のてっぺんで初めて顔を合わせたようだった。テレキには気づかず、フーフーと鳴いて2頭は挨拶を交わし、手を握り合い、ともに腰をおろした。あとはテレキもチンパンジーたちもただ黙って、夕陽と暮れゆく空を見つめていた。
 美的感覚は、ふつうは感情とはされていない。けれども、まちがいなく知的体験であるともいいきれないような気がする。人は時に美しいものを見て幸せになったり悲しくなったりする。ということは一部は認識力によるもの、一部は感情的なものなのかもしれない。人間はむろん、そのように美しいものの価値がわかるのは自分たち人類だけだと、これまで思いたがってきた。
 ゲザ・テレキといっしょに夕陽を見つめたチンパンジーは、決してチンパンジーのなかの例外ではない。いつになくすばらしい夕焼けを、陽が沈むまでたっぷり15分のあいだ眺めていた野生チンパンジーがいたと、霊長類学者のアドリアン・コルトラントも報告している。…

 いかがでしょうか。チンパンジーもヒトもその精神に変わりはないのではないでしょうか。
 まだあります。途中で切りましたが、本書は次のとおり続いています。

…野生のクマを観察してきた何人かも、腰をおろして夕陽を見つめ、瞑想にふけっているようなクマを見たことがあると語っている。その様子からすると、どう考えてもクマたちは夕陽を眺め、美しさを堪能していたとしか思えない。そうした解釈を、単純すぎるといって科学者たちは笑う。クマにどうやって美しさがわかるというのだ。瞑想などできるというのだ。自分の審美眼を誇る人間のなかには、ほかの連中には美を理解できないだろう、それほど洗練された感覚はふつうの人間は持っていまいと考えている人すらいる。「下等な」人種はわれわれ(つまり「高等な」人種)のように美しさに感動することはできないのだと、19世紀の科学者の多くは主張していた。…
 <マッカーシー/マッソン共著「ゾウがすすり泣くとき」(河出文庫)より抜粋>

 このように、欧米人ですら、人間と動物のこころにどれほどの違いもないことに気づいた人がいるのですから、古来より人間と動物の距離をどれだけも感じてこなかった我々日本人は、「人類は万物の霊長である」とする西洋思想にかぶれることなく、謙虚な思いで動物に接し、動物の行動から多くを学ばねばならないでしょうね。
スポンサーサイト
FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!
デリヘルもソープもイメクラも気に入った子がきっと見つかる
超大型リニューアル中の大好評風俗情報サイト!
≪前のページ≪   1ページ/69ページ   ≫次のページ≫

プロフィール

永築當果

Author:永築當果

検索フォーム

カテゴリ

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム