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人類水生進化説 第5章 ヒトの性行為の変化

このサイトは、「第4章 人類は水生環境で進化した」の続きの章です。
いきなり本サイトにアクセスされた方は、次のサイトから、まずお読みいただければ幸いです。クリック⇒人類水生進化説
 なお、他の章はアメブロに掲載し、本章も当初はアメブロに打ち込んだのですが、“ふさわしくない表現がありますから公開できません”と公開を拒否されました。よって、そうしたことに肝要なFC2ブログさんに再度記事を打ち直し公開させていただいたものです。

第5章 ヒトの性行為の変化

 ここまで、霊長類の中で格別に特殊な進化をしてきたヒトの様々な形質について、詳しく紹介してきましたが、その特殊性によって、ヒトの性行為までもが実に奇妙に変化してしまいました。これもヒトの水生進化と密接に関連していて、エレイン・モーガン女史が詳細に調査されておられますので、それを基にし、日本の霊長類学者の知見などで補足しつつ、私見を織り交ぜながら紹介することとします。

 ところで、動物の性行為を「交尾」と言います。尻尾がある辺りで交わるから、そう言うのですが、ヒトと同様に尻尾を消失している類人猿の性行為についても、交尾と言うのは、彼らを不当に差別する以外の何物でもありません。
 これに対して、ヒトの性行為は、通常「交接」と表現します。こうした使い分けに何ら意味がありませんので、本サイトでは、統一して「性交」と言うことにします。なお、ヒトの性行為は、通常もっと広い範囲の行為を含みますので、その場合には「セックス」と表現することにします。

1 性皮を失ったヒトのメス
 ヒトに近種のチンパンジーとボノボのメスには、とても目立った性皮があるのですが、ヒトのメスにはありません。
 その性皮は、膣口の回りが、半径数センチメートルほどピンク色に腫れ上がったもので、我々も、蚊に刺されたときに皮膚がぷっくらと赤く腫れますが、それと同質のものです。
 この性皮は、普段、さほど腫れてはいませんが、発情に伴って数センチメートルも上乗せして腫れるようになります。お尻に円柱形のクッションをくっ付けたような、とても不格好な形のものです。
 なお、発情とは、性交衝動が高まった、メスの生理状態のことを言い、これは、ホルモンの作用によって誘起され、ヒトを除く哺乳動物のメスに共通して見られる現象です。
 霊長類においては、こうした性皮を持つ種がけっこういますが、決して系統だった進化ではありません。これは、系統樹の中にランダムに現れます。基本的に、地上性の霊長類に見られ、どうやらこれは生活環境が影響しているようで、種によって形や大きさもまちまちです。
 性皮は、地面にしゃがみこんでも膣口周辺に泥などが付かないよう膣を保護するために発達したと、モーガン女史は言っておられますが、これは、結果的にそうなったとしか考えられません。
 メスが発情して、オスと性交する場合において、膣の内壁に泥などが 付着していることによる痛みよりも、オルガスムが味わえる快悦が上回るのであれば、メスは痛みを我慢してでも、性交を求めるのではないでしょうか。
 この章の第5節で紹介しますが、オスには、これと類似した観察実例がありますから、性交衝動が高まっていればメスも同様と思われるのです。
 これが恒常化すれば、発情期には膣口周辺が擦過傷で常時腫れ上がるようになって、自然と性皮が誕生し、これの繰り返しの中で、やがて、その形質が獲得されるに至ると考えて良いと思われるのです。
 その性皮を、ヒトのメスは喪失したばかりでなく、発情もしなくなったのですが、その原因については、順次、推察していくことにします。

2 ヒトの膣口の位置変化
 一般的に哺乳動物は馬乗りで性交するのに対し、ヒトは対面して行うのが通常で、これを正常位と言っています。例外的に哺乳動物の中にも正常位を採る者がいて、それは水生哺乳動物です。こうした者は極めて少数派ですから、本来は異常位と言うべきでしょう。
 動物学上では、両性の体の接し方から、後背位、対面位と表記されることが多く、これが適切な表現でしょうから、本サイトでも、これに従うことにします。
 さて、性交の仕方が、後背位と対面位の2つの方法に大きく分かれるのは、基本的にはペニスと膣口の位置関係によります。オスのペニスの位置に違いはありませんが、大きく違うのは、メスの膣口の位置です。
 哺乳動物の膣口は一般に背側に位置しているのに対し、水生哺乳動物のそれは腹側に位置し、ヒトも腹側です。
 従って、哺乳動物一般は後背位が、水生哺乳動物やヒトの場合は対面位の方が性交しやすいのです。
 水生哺乳動物やヒトのメスの膣口が腹側に位置するのは、体を真っ直ぐに伸ばすことによる骨格構造の変化にもよりますが、第2章で取り上げました「ネオテニー現象(幼形成熟)」が大きな原因と思われます。
 そもそも、脊椎動物の始まりは魚類で、その骨格は一直線になっていて生殖口は腹側にあります。それが、哺乳動物にあっては、陸生生活に適合するように四足を発達させましたから、骨格構造を大きく変えてしまいました。
 それに伴って、膣口を背側に移したのです。この膣口の移動は、誕生後において見られる現象です。例えば、生まれたばかりの子犬のメスの膣口は腹側にあるのですが、成長するに従って、膣口はどんどん背側に移っていくのです。
 子犬であっても、その骨格構造は、四足に適した体型が完成しているのですが、メスの生殖器は、誕生直後は未発達な状態にあり、その後に少しずつ発達していきますから、そのような現象が起きるのです。
 それに対して、水生哺乳動物やヒトの場合は、水生生活に十分馴染んだことによって、誕生後の頭蓋骨に「ネオテニー現象」が著しいのと同様に、メスの生殖器の形状も「ネオテニー現象」を起こして、膣口を腹側に残したままで大人になってしまうと思われるのです。
 こうなってしまうと、次節以降で詳述しますが、ヒトの場合、性交するに当たって、単に体位を変えれば良い、ということだけでは済まされなくなりました。
 これは、実に深刻な問題でして、チンパンジーに比べ、どれだけも膣口の位置変化を起こしていないボノボでさえ、性交の仕方に変化が生じ、加えて、ペニスの形状も大きく変えてしまっているのです。
 まずは、その辺りから解きほぐしながら、ヒトの性交の変化を探っていくことにしましょう。

3 チンパンジーとボノボの性交の仕方
 チンパンジーのメスの膣は、膣口から真っ直ぐ伸びて、子宮に繋がっています。一方、オスのペニスは、勃起すると約8センチメートルの長さになり、ほぼ真っ直ぐで、先細りした硬いものになります。
 チンパンジーの性交は、後背位を採り、メスが四つん這いになって、体が2割程度大きいオスが、メスの膣口にペニスを挿入します。ペニスを、少し斜め上から膣口に差し込む形になって、差し込んだペニスの先端の下部が、膣の腹側に位置するGスポットに的確かつ十分な刺激を与えるようにできていると思われます。
 ペニスの先端部とGスポットには、神経細胞が密集していて、接触摩擦に敏感に反応します。つまり、性感帯です。
 数秒間程度のピストン運動によって、性感がクライマックスに近付いたところで、膣の収縮が起きて、Gスポットに一段と強い摩擦刺激が生じ、ペニスの先端部が絞め付けられて強く摩擦され、これによって、両性が同時にオルガスムに達するのです。
 こうして、チンパンジーは、完璧に性交をこなしています。
 ところが、ボノボにあっては、姿形はチンパンジーとほとんど変わらないのですが、性交するに当たって、オスはチンパンジーと同様に後背位を好むものの、メスは、何と対面位を好むのです。これは、ボノボが水生環境にどれだけか馴染んだことにより、しばしば体を真っ直ぐに伸ばして骨格構造に若干の変化が生じ、それに伴って、ボノボのメスの膣口が少々腹側に位置するようになったことと、それに引きずられて膣が無視できないほどに湾曲しているからと思われます。
 さて、このように湾曲した膣の持ち主に対して、チンパンジーと同じ形状のペニスで、後背位で性交した場合、どうなるでしょうか。
 ここから先は、本来なら図解しながら説明したいのですが、あまりにも、えげつないものになってしまいますので、文字だけで説明させていただきます。読者の皆様には、少々分かりにくくなって申し訳ありません。
 膣が背側に少々湾曲しているボノボですから、ペニスがチンパンジーと同形ではGスポットへの摩擦刺激が明らかに弱くなります。オスにとっては、これであってもチンパンジーほどではありませんが、ペニスの先端の上部(チンパンジーでは下部)に十分な摩擦刺激が受けられますから、一向にかまわないでしょうが、メスにとっては、これでは満足できないことでしょう。
 なお、対面位を採ったとすると、ペニスの先端部でGスポットの反対側(背側)の膣壁を強く擦ることになってしまい、Gスポットへの摩擦刺激が全く生じませんから、オスは満足できても、メスは全然満たされません。
 このように変形したメスの性器にあって、完璧に性交するには、どうすれば良いでしょうか。
 ペニスの形状を改変するしかありません。
 ペニスを下向きにぐんと反らせば、問題は解決します。
 しかし、ボノボは、ペニスを逆に少し上向きに反った形に改造し、かつ、チンパンジーよりもペニスを5センチメートル長くして13センチメートルにしました。長くしたのは、メスの膣口がどれだけか腹側に位置するようになってGスポットが遠のいたからです。そして、ボノボのペニスはチンパンジーと同様に先細りしていますが、長くした分、全体に太くなり、かつ、先端部に膨らみを持たせました。
 ボノボのオスは、このようにペニスの形状変更を行いましたので、これによって、対面位を採ればGスポットを的確に摩擦することができ、メスを満足させられるのです。そして、オスは、ペニスの先端部全体に軽い摩擦刺激が受けられます。
 なお、後背位を採ると、オスにとってはペニスの先端部に強い摩擦刺激が最初から得られて大満足できるでしょうが、メスにとってはGスポットの反対側の膣壁が強く擦られるだけですから、満たされないのではないでしょうか。
 ボノボの性交において、オスが後背位を好み、メスが対面位を好むのは、こうした事情によると思われます。もっとも、メスは、後背位を拒否する素振りを見せませんから、後背位であっても、どれだけかの快感を得ているものと思われるのですが、残念ながら、その詳細は不明です。
 なお、後背位で性交を始めたものの、途中からメスが対面位にするために体の向きを変えることが往々にしてあります。

 ところで、ボノボは、どうしてこのようなペニスの大改造ができたのでしょうか。これについては文献をいくら調べても一切記述がありません。
 そこで、私がそれを推察するに、ボノボのオスたちは、メスの膣口移動に伴って、少しずつ遠ざかっていくGスポットに、何とかしてペニスの先端部が届くようにと、自らの手でもって、ペニスを引っ張ったり、曲げたりしているうちに、とうとう長くもなり、反り返るようにもなり、併せて先端部の膨らみも出来てしまった、ということではないでしょうか。
 この推察は、あまりにも幼稚だと、お笑いになるでしょうが、第2章で推察しましたように、類人猿の手が長くなったのは、木の枝へのぶら下がり行動が卓越したからでしょうから、ペニスの場合も、こうしたことが起こり得て良いです。
 このことは、チンパンジーにも当てはまります。
 類縁のゴリラのペニスは、たったの3センチメートルしかありません。
 あの巨漢のオスゴリラでありながら、そのペニスは “ ちびた鉛筆 ” 程度の情けないものしか持ち合わせていないのです。でも、ゴリラのメスには目だった性皮がないですから、それで事足りています。
 それが、チンパンジーにあっては、メスに大きな性皮ができたことによって、Gスポットを的確に摩擦するためには、ペニスを数センチメートルも長くせねばならなくなったのです。ペニスを長くする方法は、ボノボについて推察したことと同じになるでしょう。

 不思議なことに、霊長類のペニスには皆、陰茎骨があって、例外はヒトと原猿類に1種存在するだけです。霊長類のオス皆が、細いペニスであっても十分に役に立っているのは、筋金入りの硬いペニスだからです。
 ところで、骨格や内臓の進化は、一般的に非常に長い時間の経過でもって、その形質がやっと遺伝するようになると思われるのですが、性に関する形質の進化、特にペニスにあっては、桁違いに短い時の経過でもって、その形質がやすやすと遺伝してしまうように思われます。
 たしかに、直立二足歩行に適した骨格への改変のように、遺伝子に頼らなくても単に行動様式を変えることで簡単に獲得されるものがあって、これは容易に理解できるのですが、ペニスの陰茎骨を短期間に一気に成長させたと思われるチンパンジーやボノボのような例は、単に、行動様式を改変しただけで簡単に獲得できてしまうとは、とても考えられず、何らかの形でそれが早々に遺伝しないことには、累代にわたって引き継いでいくのは難しいように思われるからです。
 なお、直ぐ後で説明しますが、これ以上にびっくりさせられるペニスの進化がヒトにおいて起きたのですし、また、その数段上を行く進化がクジラやゾウに起きているのですから、なおさらです。

4 ヒトのペニスの大進化
 ここまで、チンパンジーとボノボの性交について、紹介してきましたが、これより、あまりに不完全で、身体障害者としか思われないヒトの性交の在り様に関し、「人類水生進化説」を基にして、私なりに、その経緯を推察していくことにしましょう。
 水生進化を始めたばかりの初期のヒトの先祖にあっては、オスのペニスは、チンパンジーと同じ形状をしていたと考えて良いでしょう。
 しばらくして、どれだけか水生生活に馴染んでいるボノボと同様にして体を真っ直ぐに伸ばすようになって、メスの膣口が少々腹側に位置するようになり、ペニスをボノボと同じ形状へと成長させたことでしょう。
 さらに、その後において、より水生生活に馴染んでいくと、メスの膣口がますます腹側に位置するようになり、それに伴って膣の湾曲がさらに進んでしまい、大変大きな問題が新たに生じてしまったに違いありません。
 ペニスがボノボと同じ形状であっては、対面位を採ったとしても、Gスポットを的確に摩擦することができなくなったのです。オスは満足できても、メスは満たされない状態に陥ってしまったのです。
 どうすれば良いでしょうか。
 先ずは、ペニスの長さですが、現生人類のオスのペニスの長さはボノボとほぼ同じですから、ボノボ以上にペニスを長くする必要はなかったに違いないです。
 あとは形状変更です。
 第1の方法は、ペニスをボノボ以上に反り返らせることで、これによって問題は解消するのですが、ヒトの祖先はこれを採択しませんでした。
 採ったのは第2の方法で、これは、ヒトとボノボのペニスを比べてみれば容易に分かるのですが、ペニスをうんと太くすることです。
 そうなれば、対面位を採ると、Gスポットの向かい側の壁を擦ると同時に、Gスポットもどれだけか擦ることができます。
 これでメスを満足させられるのです。
 なお、後背位を採ると、ボノボ以上にGスポットの反対側を擦り上げてしまいますから、Gスポットへの摩擦刺激が生じなくなり、メスは全然満たされません。よって、このとき以降、ヒトは対面位しか採らなくなったと考えられます。

 そこで、進化途上のヒトの祖先のオスたちは、いっとき涙ぐましい努力をしたことでしょう。“ ペニスよ、太くなれ! ” と、願ったところで、神様がいるわけでもないですから、望みは適えられません。
 どうしよう。しかし、太くする方法を誰も考え付きません。
 とうとう誰かがカンシャクを起こして、“ この役立たずのペニスめ!” と、自らの手でペニスを叩いたことでしょう。
 すると、ペニスの芯になっている陰茎骨が骨折します。
 骨折すれば、痛いに決まっていますが、内出血を起こして腫れあがり、必然的にペニスは太くなります。
 この状態で、オスは痛さを我慢しながら、チンパンジーと同様に毎日のように性交し、メスを満足させたに違いないです。
 日にちが経って、腫れが治まれば、また叩きます。
 これを繰り返していると、陰茎骨が複雑骨折してしまいますが、オスの願いを適えさせてもらい、メスを満足させるには、こうでもするしかないでしょう。
 そして、ヒトの祖先のオスたちは、この想像を絶する、あまりに痛々しい行為を、躊躇することなく、皆、貫徹したに違いありません。
 そこまでやるか?と、お疑いになる読者もおられましょうが、哺乳動物わけても霊長類のオスは、何物にも優先して性交を求める生き物であると考えて良いでしょう。
 メスが喜んで求めに応じてくれて、自分もオルガスムを味わえるのであれば、オスは、どんな痛みにも耐えられるのです。
 これについては、ちゃんとした観察実例があります。霊長類学者、榎本知郎氏の著「人間の性はどこから来たのか」(平凡社)の中に、氏が観察されたベニガオザルの例を、次のように書いておられます。

 私の観察したベニガオザルのメスの1頭は、膣のない奇形だった。オスをこのメスと一緒にすると、オスはメスと交尾しようとするが、いざ挿入しようとしてもできない。そこで、ペニスを尻に擦り付ける形で射精する。
 陰茎骨の大きなベニガオザルのペニスは、その格好に耐え切れず、交尾のたびごとに出血した。しかし、それもいとわず、オスは十数分おきに交尾をした。苦痛をおしても交尾に情熱を傾けるベニガオザルのオスの性へのひたむきさを、私は、思ったものだった。

 ここに紹介しましたベニガオザルは、セックス狂のようなサルで、オスの性欲の強さはボノボと並んで霊長類界の両横綱となりましょうが、チンパンジーだって五十歩百歩の性生活をしていますから、ヒトの祖先のオスの性への関心は、ベニガオザルと大同小異だったことでしょう。
 哺乳動物わけても霊長類のオスの性(さが)は、これほどまでに性交にひたむきになれるのでして、大きな苦痛も我慢できるのです。
 ヒトの祖先のオスたちも、こうしたひたむきさでもって激痛に耐え抜き、毎日のようにペニスを叩きまくって陰茎骨を複雑骨折させ、腫れ上がった状態を維持し続けたのです。
 そうなると、やがて陰茎骨は消えてなくなってしまうのです。
 無重量空間の宇宙に長く滞在する宇宙飛行士は、負荷をかけた運動を毎日しっかり行わないと瞬く間に骨が弱くなりますし、寝たきりの病人の骨は、1ヶ月もすればはっきりと細くなることからも明らかなように、複雑骨折した骨が充血によって浮遊状態となり、力学的刺激から開放されれば、骨は消失するしかないのです。
 ヒトの祖先のオスたちは、これを累代にわたって繰り返したことによって、この形質を獲得し、ついに遺伝するようにしてしまったのです。
 そして、この獲得形質の遺伝は、骨格や内臓に比べて、桁違いに短い時の経過でもって達成されたのではないかと思われるのです。
 こうして、ヒトのオスのペニスの陰茎骨は不可逆的に消えてしまい、ヒトは霊長類随一の太さのペニスを永久に持つに至ったのです。
 そして、我々現代人のオスは、普段は、小さく垂れ下がった、情けない一物の持ち主ではありますが、いざ事をいたす段には、ペニスの海綿体に瞬く間に血液が送り込まれ、何の痛みもなく、ほぼ十分な硬さに勃起させられるようになったのですから、遠い遠い祖先のオスたちに感謝せねばなりません。
 なお、霊長類のオスにとって、ペニスは一番大切なものですから、普段は、体内に仕舞い込み、または腹に密着させて損傷を防いでいますが、ヒトは陰茎骨を失いましたので、それは適わず、みっともなくぶら下げざるを得ない状態になっています。
 霊長類界において、このような人類だけのまれなる逸物ができた所以は、以上のとおり推察されます。
 これは、私が立てた仮説ではありますが、これ以外に、ヒトのペニスの起源は考えようがありません。
 なお、この説に至った考察については、本章の末尾で補記することに しました。

5 しかし進化不足のヒトのペニス
 ヒトのペニスを霊長類随一の巨根に作り上げた、これほどまでのご先祖様のオスたちの涙ぐましい努力が報われたのでしょうか。
 現代人は、チンパンジーのようにほんの数秒間性交するだけでもって、両性が同時にオルガスムの快悦が得られるという性生活とは、ほど遠いところにあります。
 たとえ数分間のピストン運動…ゴリラのオスは、ゆっくりとそうするのですが…これを行ったとしても、女性の大半の方は、オルガスムが得られないばかりか、何も感じない方も多いようでして、とても合格点が付けられたものではありません。
 こうなってしまったのは、ヒトの祖先のオスたちが、そのペニスを骨抜きの巨根に改造したものの、その後において、ますます水生生活に馴染んでいったことによってメスの膣口が完全に腹側に位置してしまい、それに伴い、膣の湾曲がどうしようもないほどに進んでしまったからでしょう。
 そうなると、対面位を採っても、いたずらにGスポットの反対側を擦ることになってしまい、Gスポットへの摩擦刺激を与えられなくなるのです。
 こうして、オスは満足できても、メスは満たされない状態に陥ってしまったに違いありません。
 またまた、どうしたら良いかとなってしまったのですが、残念ながら解決できるような良いアイデアが浮かぶことはなく、今日に至っていると言わざるを得ません。
 我々現代人は、専ら陸の生活を始めたことによる内臓疾患や関節障害と同様に、いや、それ以上に、水生生活を続けたことによって生じた性交機能障害を克服できる段階には、全く到達していないのです。

 ところで、水生生活に完全に馴染んでいるクジラは、どのようにしているのでしょうか。クジラのペニスにも陰茎骨はないです。進化の途上で、ヒトのご先祖様と同様に、きっと陰茎骨を複雑骨折させたのではないでしょうか。そして、体がでかいですから、ペニスも当然に巨大なものに成長させています。シロナガスクジラのそれは、何と3メートルもあり、小型のミンククジラでも、80センチメートルもあります。これが一般的な寸法で、身長との比率からしても、ヒトのペニスを大きく上回ります。
 彼らにとって、ペニスの先端部をメスのGスポットに届かせるためには、これだけの長さを必要とするのでしょう。
 そして、彼らのペニスは、別途、物凄い機能を獲得しているのです。
 何と、ペニスの先端部を上へ下へと動かすことができるのです。自在に動かせる筋肉をペニスが獲得しているのです。これで、Gスポットに的確な摩擦刺激を与えることができ、メスに快悦を与えられるのです。
 いっとき水生生活をしていたゾウは、どうしているでしょうか。
 体付きを完全な四足に復元させていますが、メスの膣口は、ヒトと同様に腹側に残したままです。あの巨体では、後背位で性交を行うしかなく、従って、ゾウのペニスにも陰茎骨はなく、かつ、自身の鼻のようにペニスを自在に動かせるのです。
 クジラと全く同様で、ペニスは完璧な進化を成し遂げているのです。

 ヒトのご先祖様のオスは、涙ぐましい努力をしたと先に述べましたが、クジラやゾウに比べれば、圧倒的に努力が足りなかったと言えましょう。
 霊長類界随一の太さにしたことによって、当座はしのげたのでしょうが、その後においては、全くの役立たずになってしまったのですから。
 ヒトのご先祖様のオスも、クジラやゾウのオスたちのように更なる努力を重ねて、大人のおもちゃにあるがごとくの、先端部をクネクネ動かせる筋肉を持ったペニスを開発しておくべきであったのです。
 悲しいかな、現代に至っても欠陥商品しか持ち合わせていない男たちは、女たちを十分に満足させることはできないでいるのです。
 ペニスのピストン運動を繰り返す中で、Gスポットに的確な摩擦刺激を与え、メスの膣の収縮を起こさせ、ペニスの先端部を絞め付けてもらい、オス・メス同時にオルガスムの快悦に達するという、これは唯一哺乳動物の特権ですが、この当たり前のことをヒトはまだできないでいるのです。
 もっとも、皆無とは言いません。男が熟練し、というよりは、歳を食って精力がどれだけか落ちた年齢になって、10分、15分と、ピストン運動を続けても早漏することなく、Gスポットへのかすかな刺激の累積によって、女性に膣収縮を引き起こさせてオルガスムに達せさせ、もって、自分も射精に至るという、熟達の御仁もどれだけかはいらっしゃいます。
 女性におかれても、膣の収縮を訓練され、男をいかせてくださる名器の持ち主もどれだけかはいらっしゃいますが、これも熟女に限られます。
 現代人がこの有様ですから、きっとヒトのご先祖様も同様であったことでしょう。いや、そこまでの達人や熟女の存在の可能性は、今日よりも、ずっと少なかったものと思われます。
 なぜならば、性交によるオルガスムというものは、あらゆる哺乳動物のオス・メスともに、この上ない快悦となって、何よりも強く追い求められる行為ですから、進化すれど退化することは絶対に有り得ないからです。
 人においても、特に文明前ともなると、両性ともに最大の楽しみがセックスであったろうことは、多くの文化人類学者が、原始社会は乱交社会であったろうと推察していることからも明らかなことです。
 こうしたことから、ヒトの性交も進化してしかるべきです。
 あらゆる哺乳動物が、これを100%完璧にこなし、両性ともにオルガスムの快悦を満喫しているのですから、そろそろヒトもそうなって良いのではないでしょうか。もっとも、進化は万年単位でしか進みませんから、早くても何万年か、何十万年か後にはなりましょうが。

6 発情を止めたヒトのメス
 いずれにしましても、ヒトのご先祖様のオスたちは、その努力の甲斐もなく、勝手に早漏し、一方的、自己満足的に不完全なオルガスムを楽しむだけになってしまって、メスたちは全くの欲求不満に陥ったに違いないでしょう。
 メスにとっては、Gスポットへの的確かつ十分な摩擦刺激なくしては、オルガスムを楽しむには至らないのでして、あの欠陥商品のペニスであっては、いかなるオスも、メスの発情による“むずがゆさ”の解消をしてくれなかったからです。
 ここで、“むずがゆさ”と言いましたが、的確な表現ではないでしょうが、哺乳動物の発情したメスにとって、この言葉が一番近い感覚と思われるのです。
 メスの発情とは、「背中が“むずがゆい”から“孫の手”で掻いて!」と、いうのに近似したことになるでしょう。“孫の手”がペニスで、“むずがゆさ”を生ずる場所がGスポットです。ヒトの先祖の場合、メスが発情に伴う“むずがゆさ”ゆえに、“孫の手”を求めても、オスどもは的外れな場所を掻くだけで、自分勝手に直ぐに満足し、事が済めば、さっさとどこかへ行ってしまったのです。
 これでは、いくらメスが発情し続けても、無意味なものとなってしまい、発情は消えていかざるを得ないのです。“むずがゆさ”が一向に解消しなければ、その“むずがゆさ”に慣れがでてくるでしょうし、Gスポットの神経細胞に摩擦刺激が与えられなければ、神経細胞はやがて反応しなくなるからです。
 深海魚の視覚神経と同様に、「用不用の法則」が働いて、Gスポットの神経細胞は、本来敏感なものであったのですが、だんだんと鈍感になっていき、今日に至っては、その機能をほとんど停止させてしまった女性が多くなったに違いありません。
 また、それに伴って、発情を促すホルモンの分泌も低下し、メスに性交衝動が誘起されることもなくなり、発情も消えていってしまったのです。
 そして、ヒトの祖先のオスたちは、いっとき性交させてもらえなくなったことでしょう。
 そこで、いかにしたら性交させてもらえるのか、オスたちは、ひたすら沈思黙考を重ねるも、決して解決策が見い出されることはなく、やがて性交という行為そのものの存在さえ忘れてしまった期間が長く続いたものと、私は見ています。
 これでは、子孫が絶えてしまうと思われるかもしれませんが、膣口への接触射精であっても、まれに精子が膣に入り込むことがありますから、受精は決して不可能ではありません。
 ところが、読者の中には、性交は本能的なもので、必ずペニスは膣に挿入されるに決まっているとおっしゃる方がお見えでしょうが、こと類人猿にあっては、学習なくして性交することは絶対にないのが、幾多の飼育例から、はっきりしており、誰も性交しなくなると、子供は学習機会が与えられませんので、成人しても決して性交しようとはしないのです。
 さらに、性交させてもらえないのであれば、現代人の男どもがやることがあるレイプをしたに違いないと、お思いでしょうが、これも否定されます。霊長類においては、唯一オランウータンにレイプが散見されますが、これは、性交をあまり学習できていない若オスに限られ、大人になれば決してレイプはしません。彼らは余りにも希薄にしか生息しておらず、基本的に単独生活者ですから、こうしたことがまれに見られるだけで、群を形成する種には、レイプは起きないのです。なお、ニホンザルのオスは、メスを追いかけて噛み付いたりもしますが、メスが拒否し続ければ性交することはありません。
 ついでに、ここで、もう一つ補足しておきますが、私も含め現代人の男どもが誰でも経験している自慰行為ですが、こんなことをするのはヒトのオスだけでして、それも性交より気持ちがいい場合があります。
 これは、過去において、性交させてもらえなくなったことと、その後において性交するようになっても、不完全なものであるがゆえに、単なる射精だけであっては本来の快悦が楽しめていないことを、裏付けているのではないでしょうか。

 何度も繰り返しますが、哺乳動物で、メスが発情しないのは、唯一ヒトだけです。
 直接的な身体的欠陥がメスの側にあると言えども、それを克服するの責務はオスにあり、ヒトのオスの怠慢は甚だしい限りであって、恥ずかしくて他の動物のオスと、まともに顔を合わせることはできないのです。
 特に、クジラのオスやゾウのオスに対しては、彼らと顔を合わせそうになったら、ヒトのオスたちは、こそこそとどこかに隠れるしかないのでして、とても「万物の霊長である」などと、威張る資格はありません。
 クジラやゾウのような努力ができなかったのは、ヒトのご先祖様のオスどもは何事にも一途になることができない、飽きっぽい性格の持ち主であって、どうしようもない役立たず者ばかりであったからでしょう。
 どうやら、この性格は、現代の男どもにも受け継がれているようです。
 加えて、メスという生き物は何であるかと問われれば、正直に申せば、他の霊長類のオスたちと同様に、“性器を運ぶ担体である”と考えるのが、ヒトのオスが心の奥底に持ち備えている本性です。
 男性の読者に、肩身の狭い思いをさせることになってしまいましたが、これは、ヒトのご先祖様のオスたちに責任があったのではなく、ヒトも霊長類の一員でして、たぶん彼らのオスの全部が全部、少なくとも近縁の大型類人猿のオスは、そうした性格の持ち主であるからでして、これは止むを得ないことでしょう。
 ところで、女性の読者の多くの方が、セックスを夫(または、そうでない方)と十分に楽しんでおられることでしょうが、それは、ヒトのご先祖様のメスたちの努力の賜物でして、他の動物にはない、それでこそ「万物の霊長」と絶賛されるような代替機能を開発なさったからでして、これらについては、別の機会に譲るとしますが、その一端を本章の末尾で補記することにします。
 最後に、ヒトのご先祖様のオスたち皆がこうしたどうしようもない役立たず者であったからこそ、他の哺乳動物に誇り得る、唯一ヒトだけが手に入れることができた「高尚な心=非暴力の心」を、オスたちが持つことができた…私はそのように思うのですが…そのことをここで申し添え、男の弁明とさせていただきます。


<補記1>
ヒトのペニスの大進化について
(1)自然淘汰による通説
 ペニスが巨大であればセックスアピール効果が大きく、メスを引き付けられるから、巨根のペニスの持ち主が子孫を多く残したというのが、通説となっていますが、霊長類においては、ペニスは種によって様々な大きさになっていて、巨漢のゴリラのペニスは極小ですし、また、ヒトも含めて、あらゆる種のメスは皆、ペニスには全く興味を示しませんから、この通説は疑問視されます。
 また、ヒトのペニスの巨根化の原因は、突然変異であると主張されているのですが、陰茎骨の消失については何ら語られていません。
 言及するにしても、陰茎骨の消失によって、性交しにくくなり、都合が悪くなったという、自然淘汰とは矛盾する事態を述べるに止まっています。
 よって、この通説は否定せざるを得ません。

(2)陰茎骨の消失と巨根の元=海綿体の獲得という2つの突然変異
 いずれか一方だけであれば、偶発的な突然変異によって生じた可能性も捨て切れませんが、無関係と思われる2つの突然変異が同時あるいは短い時間差を置いて起こったということは、奇跡としか言いようがありません。自然科学の辞書には「奇跡」という言葉はないですから、これは否定してかからねばなりません。

(3)性交しなくなったことによる退化
 ヒトのメスが発情を喪失しているということは、あるときに性交不適合によって、性交しなくなったと考えるしかありません。すると、ペニスは不用なものとなります。使わないものは退化するしかなく、いずれ陰茎骨が消失すると言えますが、類人猿と同様に、不用となった尻尾を失ったヒトであっても、今でも尾骨を誰もが3~5個を残していますから、きれいさっぱり陰茎骨が消えてなくなることはないでしょう。
 また、陰茎骨が消失する一方で、霊長類界随一の巨根を獲得するに至ったのですから、これは、使わなくなったことと矛盾する現象です。
 よって、用不用の法則を適用することは、不適切となります。

(4)水生生活による無重量の影響
 水中ではペニスが浮遊状態となり、陰茎骨に地球の重力の力学的刺激がかからなくなって、宇宙飛行士の骨が瞬く間に細くなるのと同様にして、陰茎骨を失ったのではなかろうか、ということが考えられます。
 水中で無重量の影響を受けたと考えられるクジラの手足は、たしかに短くなっています。肩から手首、腰から足首の骨がそのようになっています。しかし、方向転換に必須の鰭に相当する部分、つまり、手首から先、足首から先の骨は、十分に発達させています。
 これは、絶えず手先、足先を動かすことにより、この骨を取り巻く筋肉に収縮が起こり、これによって骨に力学的刺激がかかりますから、これらの骨は決して消えないのです。
 陸上での生活において、ペニスの陰茎骨に力学的刺激がかかるのは、当然、性交時に膣を擦るときが最大となりますが、平時は腹に密着させ、あるいは体内へ仕舞い込んでいることによる、陰茎骨を取り巻く筋肉の収縮によるものです。
 これにより、陰茎骨には、絶えず力学的刺激がかかっていて、累代にわたって正常な形状が保たれると考えられます。
 なお、陰茎骨を持たない種は皆、ペニスを体内に仕舞い込んでいます。
 さて、水にたっぷり浸かった生活をするようになると、ペニスの陰茎骨への力学的刺激はどうなるでしょうか。
 普段ペニスを体内に仕舞い込んでいる種の場合は、力学的に何ら変化が起きませんが、ペニスを腹へ密着させている種、例えばチンパンジーの場合には、ペニスが浮遊状態になりますから、陰茎骨の上面の筋肉をさほど収縮させなくても、腹に密着させておくことができ、力学的刺激が弱くなって、陰茎骨が細くなってもおかしくないです。しかし、泳ぎ回ればペニスに水の抵抗が大きくなりますから、腹に密着させる筋肉を強く収縮させておかねばならず、このような退化は有り得ないです。

(5)手足や指ができた原因からのアプローチ
 魚類が環境の激変によって陸揚げされ、干潟でのたうち回るなかで、鰭の骨が複雑骨折を起こしたのが、陸生脊椎動物の手足の骨の起源と考えられています。
 骨折を起こした鰭であっては、のたうち回る度に、強烈な痛みが生じたでしょうが、そうでもしないことには命を維持できないでしょう。
 これを続けることによって、折れた骨同士の間に地球の重力がかかり続け、骨が太くなると同時に、関節が誕生したと考えられるのです。
 これをヒントにし、その逆のようなことになりますが、ヒトのオスがペニスを叩きまくって陰茎骨を複雑骨折させると、どうなるでしょうか。
 きっと、陰茎骨を取り巻く筋肉も肉離れを起こして収縮力を失ったことでしょう。そうなると、骨折したそれぞれの骨片には地球の重力の力学的刺激がかかることはなくなり、浮遊状態となります。そして、ペニスが腫れあがり、少し長くもなります。この状態で性交しても骨同士がぶつかり合うことはなく、力学的刺激から開放されたままです。
 時間が経って腫れが治まれば骨片がくっつき始めますが、再びペニスを叩いてやれば、骨片は容易にバラバラになるでしょう。
 こうして、骨片はずっと浮遊状態に置かれ続けますから、骨は細く短くなり、やがて消えてしまう可能性が大きいことが推し量られるのです。
 また、肉離れを起こした筋肉は、修復される前に再びペニスが叩かれることによって、肉離れ状態が継続しますし、別の場所で肉離れする可能性も大きいです。
 よって、陰茎骨の筋肉は収縮しなくなり、筋肉も消失していくことになります。
 普段、みっともなくペニスをブラブラさせている種は、動物界広しと言えどもヒトだけでして、これは、ペニスの筋肉も失っているからです。
 なお、クジラにあっては、陰茎骨が細く短くなっていく段階で、断裂した筋肉を懸命に動かす努力を続け、筋肉を再生させたことでしょう。
 ヒトのオスにも、その努力の跡が見られ、勃起時には多少とも根元から全体を反らせることはできるのですが、クジラのように先端部をクネクネ動かす筋肉までは獲得できなかったと考えるしかないのです。

<補記2>
第2次セックス革命
 第1次セックス革命の経緯については、ここでは触れませんが、ヒトが再び陸生生活に戻った後において、クリトリスへの愛撫と性交がセットになって起きたものと推察されます。この段階においては性交しても、オスは自己満足できたものの、メスは満たされなかったに違いないです。
 先ほど申しましたように、Gスポットへの摩擦刺激が足りず、メスはオルガスムを味わえないからです。
 でも、性交によって女性がオルガスムを味わうことができる方法があるのです。それは、尿道括約筋の活用です。
 1940年に、米国の医師、ケーゲル氏が偶然に発見されたのですが、女性の尿失禁を治療するには体操が効果的でして、膣の直ぐ外側を取り囲んでいる尿道括約筋を鍛えれば良いようです。すると、とんでもない、おまけが付いてきたのです。
 何と、性交時に快感が高まるのです。そして、膣が絞まるようにもなるのです。ただし、この場合において、反応する感覚細胞は、尿道括約筋の中にある特殊な末梢神経で、Gスポットの感覚細胞が直接的に反応するものではないようです。
 でも、膣がどれだけか絞まるようになれば、性交による摩擦刺激によって、Gスポットの感覚細胞が目覚めやすくなり、膣収縮機能を復活させ得るかもしれません。あるいは、Gスポットの感覚細胞に代わって尿道括約筋の末梢神経が代替機能を獲得し、その神経細胞が励起し、膣収縮を引き起こすことになるかもしれないのです。
 いずれにしても、女性は、性交時の快感経験を積み重ねることにより、どちらかの感覚・神経細胞が鋭敏に反応するようになって、女性はメスとしての本来のオルガスムが得られるようになるのは間違いないでしょう。
 そして、そのときに、膣が強く絞まり、男性にも本来のオルガスムを味合わせ、得も言われぬ快悦を与えることができようというものです。
 この方法が、ごく最近に発見されただけとは思えず、太古の昔に既に知られていても良さそうで、単に、知られていても広がらなかっただけのことでしょう。今日、性交時にオルガスムを味わっておられる女性となると、その数は少ないのですから、そのように思われます。
 そして、性交時のオルガスムは、出産を経験なさった女性でないと体験できないようです。これは、胎児が産道を通り抜けるときに、Gスポットを強烈に圧迫することによって、そのときに初めて感覚細胞を目覚めさせるからと思われます。
 でも、何回か出産された女性であっても、Gスポットの感覚細胞が十分に目覚めていない方が多いようですし、また、機能停止してしまっている方もあるようです。
 今やネット社会。情報の氾濫はあれど、真の情報も数多く得られる時代となってきました。女性の間に「ケーゲル体操」が大きく広まり、両性が本来のセックスを平等に楽しむ時代の到来、「第2次セックス革命」が起きんことが待ち望まれます。
 この革命が成功して、初めてヒトは並みの哺乳動物になれるのです。

終章 ヒトはどこで水生進化したのか
ここから先は、再びアメーバブログとなります。クリック⇒人類水生進化説 終章


(本稿は青少年育成上ふさわしくない表現が含まれますので、アダルトサイトでの投稿としました。)
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コメント
2:進化論 by サマユンクル on 2014/08/25 at 12:11:54

こんにちは。シリーズを興味深く拝見しています。水生についてはライアルワトソンの著作を最初に読みました。貴方の説明は随所で進化論を説明に用いられているようですが、水生そのものも生き残りの戦略という説明はどこか美しくない気がします。

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