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人類の誕生と犬歯の退化 目次&はじめに

人類の誕生と犬歯の退化 目次&はじめに
ヒトはなぜに犬歯を退化させて誕生したのか?
まだ誰も解き明かしていないこの謎に大胆に迫る!


目 次
はじめに
第1幕 アファール三角地帯での出来事
  1 水生生活の始まり
  2 ついに性交不能に陥る
  3 新たな形の生殖行為
  4 ヒトの挨拶行為の変化
  5 群の内部構造の変化
  6 群同士の関係の変化
  7 アファール三角地帯での1日
  8 双系の「通い婚」複雄複雌社会の出現
第2幕 大地溝帯への移動
  1 猿人は新天地へ
  2 原人の誕生
  3 ペニスを膣へ挿入することを覚える
第3幕 陸への進出
  1 出アフリカ
  2 ヒトは芋を主食に
  3 円錐形の小屋を住まい屋に
  4 こじんまりとした群の形成
  5 セックス革命
  6 セックス革命がもたらしたもの
第4幕 偉大なる思想の完成
  1 原子共産体制の確立
  2 ヒト社会の原形の完成
第5幕 ヒトから人へ
  1 性交⇒妊娠⇒出産の連関を知る
  2 第2文化大革命
  3 人類の悲劇の始まり
本論を閉じるにあたって=守るべき人類の遺産
  1 人類の誕生とその進化の歴史概説
  2 非暴力の心の生命記憶
  3 非所有の心はどこへ行く
  4 人間性の本質
あとがき


はじめに

 ここまで、ヒトの形質進化(論文:人類水生進化説)そして霊長類の性生活と社会生態の変遷(論文:霊長類社会生態学)について、長々と推察を重ねてまいりました。
 その中から見えてきましたのが、ヒトの祖先は約500万年前にチンパンジーの祖先…その形質と社会生態は現生チンパンジーとほぼ同じと思われます…が、地理的に隔離されて水生生活に入っていった可能性が極めて高いということです。
 そして、序章(人類水生進化説:序章)で問題提起しました「犬歯の退化」については、発掘された猿人の化石が物語っているとおり、約300万年前には概ね完了していましたので、チンパンジーの祖先から分岐した後の約200万年間に、これをほぼ達成したことになります。
 なお、現生の霊長類で犬歯を退化させた種は、ただ1種しかいません。唯一ヒトだけです。でも、類人猿が繁栄していた約1000万年前には犬歯をかなり退化させた種がいて、ギリシャとトルコでそれぞれ別種の類人猿の歯の化石が発掘されています。これは、「犬歯の退化」が決して偶発的なものではないことのどれだけかの裏付けになりましょう。
 さて、ヒトの「犬歯の退化」の謎解きをするに当たっては、人類は、いつ、どこで、どのようにして誕生したのか、そして、そのとき、どのような社会生態を取っていたのかを解き明かさねばなりません。
 そこで、人類水生進化説:第4章でその内容の一部を紹介しましたエレイン・モーガン女史の「人類水生進化説」に関する幾冊かの著書を元にして、その多くは私の推理によるものですが、これよりそれを物語ることにしましょう。

 人類誕生のふるさとは、アフリカ大陸東部をほぼ縦断する大地溝帯辺りに違いないことは化石の出土から誰しもが等しく認めるところです。(以下、場所の特定に関する記述は「人類水生進化説:終章 ヒトはどこで進化したのか」と重複しますが、再掲することにします。)
 数百万年前のアフリカ大陸はまだまだ広大な熱帯雨林が広がっていたと考えられていて、アファール三角地帯がその北辺をなしていたことでしょう。ここにも、ゴリラやチンパンジーの祖先がいたはずです。
 年代は定かではありませんが、約500万年前のある日ということにしておきましょう。大地溝帯の北端に位置するアファール三角地帯で巨大地震が起きて、大きな地殻変動を生じさせました。
 何の不思議もありません。大地溝帯は大地の割れ目で、遠い将来にはアフリカ大陸を再分割し、第2のマダガスカル島を造らんとする大陸移動の動きが約1000万年前から始っていたからです。
 この地の地殻変動は、単に大陸を引き裂くだけではなく、所によってはぶつかり合って山脈を造ったり、コンゴ盆地のように広大な土地を窪ませたりと、複雑な地形の変化を生み出しています。
 さて、この巨大地震がもとでアデン湾の海水を塞き止めていた山並みが沈下し、海抜がマイナスのアファール三角地帯へ一気に海水が流入したと考えられます。そして、瞬く間にアファール湾ができてしまい、小高く平板な丘状を呈していたダナキル地塁は海に浮かぶ島となって、ここに住んでいた大型類人猿は大陸から隔絶されてしまったのです。

     アファール

 こうした出来事は過去に幾度も繰り返し起こったようで、今では塩の平原となっているアファール三角地帯の地下数百メートルの塩の堆積層がそれを物語っています。また、アファール三角地帯から北西方向に伸びている紅海も大地溝帯と連動する地溝帯に位置し、地中海と繋がったり、逆にインド洋と繋がったり、あるいは湖となって干上がったりして、その姿を目まぐるしく変え、今でも海底に分厚い塩の堆積層を残しています。
 なお、地中海やそれに繋がっている黒海もそれぞれ湖となって干上がったことがあります。参考までに、湖面の海抜が世界中の湖の中で最も低い死海も地溝帯に位置し、大地の割れ目が沈下してできたものです。
 このように、太古から現在そして将来にわたってのアファール三角地帯周辺における激しい地殻変動の状況からして、ダナキル地塁の大陸からの隔絶は決して不思議な出来事ではないのです。
 その後、アファール三角地帯において、約300万年前に再び起きたと思われます巨大地震により、アファール湾は再びインド洋から隔絶されて塩水湖になってしまい、当地はこの頃に乾燥化が始っていたことでしょうから、湖は少しずつ干上がり、やがて消失してしまったのです。
 この地が大陸から隔絶されていた約200万年間に、人類水生進化説:第2章~第4章で推察しましたとおり、そこに住んでいたチンパンジーの祖先が水生生活に入っていって、直立二足歩行する水生チンパンジー、通称「華奢型猿人」と呼ばれる人類の祖先に進化したことは確かなことでしょう。
 そして、アファール三角地帯の環境悪化に伴って、人類の祖先はその周辺地域や南方の大地溝帯へと移住したと思われます。所々で発掘された約300万年前の人類の祖先とされる骨の化石がそれを物語っています。
 彼らはチンパンジーと身長は概ね同じですが、頭を気持ち大きくし、手足の長さの比率を現生人類とチンパンジーの中間程度にまで変化させ、そして直立二足歩行に適した骨格を持っていました。まだまだ現生人類とは随分異なるものの、チンパンジーとは明らかに違った体型に進化しています。そして、犬歯が概ね退化した状態にありました。
 この進化は、地理的に隔離され、水生環境に親しんだからとしか考えられません。犬歯の退化も、こうした中で起きたのです。
 なお、犬歯退化途上の歯の化石がダナキル地塁から発見されでもすれば、人類発祥地が確定するのですが、残念ながら発見されていません。
 でも、地理的隔離の有力な状況証拠は、ヒトの遺伝子に確たるものとして残っています。人類水生進化説:第3章で述べました類人猿とヒトの染色体の本数の違いがそうですし、そしてヒヒ抗体の有無です。

 少々長くなりますが、ヒヒ抗体について説明しましょう。
 レトロ・ウイルスの一種にC型ウイルスというものがあって、これは空気感染性の強いエイズ・ウイルスと考えて良いです。
 アフリカ大陸に住むヒヒは400万年以上前にこれに感染したと考えられていて、ヒヒはこのウイルスを体内に取り込んで以来、このウイルスを作り続け、現在でも内在させています。ただし、時の経過により、今日では感染力のない無害なものに変異しています。
 このウイルスは猛威を振るったようで、当時アフリカ大陸に住んでいた霊長類の全てが感染したと考えられます。と言いますのは、現生する彼らは皆、このウイルスに対する抗体を持っているからです。これをヒヒ抗体と言いますが、これを持たないのがアフリカ大陸以外に住んでいる全ての霊長類で、ヒトもそうです。
 何とヒトはその当時アフリカ大陸には住んでいなかったのです。となると、ヒトはどこに住んでいたのでしょうか。ヒヒ抗体の研究成果が発表されたときには、人類アジア起源説が登場したのですが、そのような痕跡は一切ありません。ここで、人類が誕生した場所の特定に行き詰まりを起こしていたのですが、何もわざわざアジアを持ち出さなくても、アフリカにはちゃんとアファール三角地帯があるではありませんか。
 このウイルスが猛威を振るったときには、ダナキル島はすでに大陸から隔絶されていたに違いないですから、空気感染から免れた可能性が高いのです。そして、その後ヒトが大陸へ移住したときには、ウイルスは変異しやすいですから感染力を失っていて、ヒトはヒヒ抗体を持たずとも生存できたのです。
 ヒヒ抗体の有無については、これ以外に説明のしようがなく、ダナキル地塁は大陸から隔絶された島であって、そこに後にヒトに進化を果たすこととなった大型類人猿が取り残されていたと考えるしかないのです。
 なお、ヒトの祖先は華奢型猿人つまり犬歯退化型水生チンパンジーと考えられるのですが、頑丈型猿人もヒトの祖先の傍系とされています。
 しかし、頑丈型猿人はその骨格がチンパンジーよりもゴリラに似ていて、また、性的二形性が顕著で、これもゴリラの大きな特徴ですから、私が思うには、頑丈型猿人は人の祖先の傍系ではなく、ゴリラと祖先を同じくする犬歯退化型水生ゴリラに違いないでしょう。
 人類水生進化説:第2章の中でフローレス島の小人原人について述べました。そこと同様に、天敵がいなかった可能性が高いダナキル島では、ゴリラの祖先は大きな体を維持するメリットがなくなり、地理的に隔離されていた約200万年間に体を小さくする「島嶼化」現象が起きたのではないかと思われるのです。一方、ヒトの祖先はその島でゴリラの祖先と共存していたでしょうから、どれだけかの緊張関係にあって、体を小さくすることはできなかったと考えて良いでしょう。
 また、ゴリラの祖先の小型化は、犬歯が退化することによって咀嚼能力が向上したことも大きな要因と思われるのですが、これについては本稿第1幕第8節で触れることにします。
 以上の考察から、人の祖先は、アファール三角地帯に突如として生まれたダナキル島に隔絶されてしまった約500万年前にチンパンジーとの共通の祖先から分岐し、その後、約300万年前までの約200万年間に水生環境に親しむことによって特殊な進化をしたと結論付けることができましょう。

(付図)ヒトの系統樹
 ヒトの系統樹は様々なものが考えられていますが、人類水生進化説に立脚してアフリカ系大型類人猿を含めて考えると、すっきりと整理することができます。
系統樹

(付記)原始人の生活について
 原始人は、猛獣の襲撃から身を守るために洞窟を住まい屋とし、防寒のために動物の毛皮で作った衣服を纏い、男たちは石斧を持って狩猟に出かけ、女たちはせっせと様々な食糧の採集に回っている、というイメージを我々は持たされていますが、これらは全て間違っています。
 本論と係わり合いの深いこうした事項について、本文中で十分に取り上げられなかったものをここでまとめて説明しておくことにします。
(1)毎日の労働
 今日の狩猟採集民の男は気が向いたときに狩猟に出かけるだけですし、採集は芋が主となり、女が中心となるものの男が加わる部族もいます。
 そして、子育てを除くと、男女ともに1日の労働時間は3時間程度のことが多く、暇を持て余す生活を毎日飽きることなく繰り返しています。
 また、食糧難になって一時的に農耕を始めた狩猟採集民であっても、食糧が豊富に採集できるようになると、手が掛かる農耕を止めてしまうことが多いです。
 このように、彼らには「働く」という観念に乏しく、「労働」と「遊び」を区別する言葉を持たない狩猟採集民もいるくらいです。
 従って、原始人は、少なくとも今日のこれら狩猟採集民以上に怠惰で無欲な生活をしていたと考えるしかありません。つまり、チンパンジーとどれだけも変わりのない生活をしていたことでしょう。
(2)天敵への警戒
 サバンナで暮らす霊長類にあっては、パタス・モンキーのように非常に臆病な種もいますが、体が大きいヒヒは大人オスが協力してヒョウを撃退することがあることを本文中で述べました。
 人にあっても、サバンナで暮らすマサイ族は、猛獣の行動様式を熟知していますから、日中に堂々と草原を歩いていきます。こうしたことから、原始人も、猛獣に対してさほど恐れは持っていなかったと思われます。
 ただし、夜間は夜行性の猛獣が活動する時間帯ですから、安心できません。特に、ライオンのような大型の猛獣が恐怖となります。
 マサイ族の場合は、夜間、火を絶やさないようにし、ライオンの接近を知ると松明を振り回して退散させます。そして、早々に他の地域に移住し、ライオンとの住み分けに気配りしています。
 原始人も、火の利用を体得した後は、マサイ族と同様であったと考えられますが、まだ火の利用を知らなかった時代においては、大型の猛獣を退散させる有効な手立てがなく、比較的小さな円錐形の小屋に閉じこもり、木の槍で防御せざるを得なかったことでしょう。本文中で3つの小屋を造ったであろうと述べましたのは、1つの小屋が壊されたら、他の小屋へ逃げ込むためにも必要であったと思われるからです。
(3)仰向け寝の生活
 動物は基本的に仰向けになることはありません。無防備の腹を敵に晒せば致命傷を受ける恐れがあるからです。こうしたことから、例外的に、同一群内での順位確認のために仰向けになることがあるだけです。
 しかし、大型類人猿は、四足歩行と直立二足歩行との中間型のナックル歩行ということもあって、寝るときは銘々が木の枝で作ったベッドで仰向けになります。ただし、真っ直ぐに体を伸ばすのではなく、「く」の字形になります。
 寝る場所は基本的に樹上ですが、巨漢の大人オスが率いるゴリラの群の場合は、そのオスが猛獣の襲撃から群を守りますので、皆、安心して地上にベッドを作って仰向け寝します。
 なお、犬、猫、兎などのペットの場合も、室内など完全に安全が確保される所であれば仰向け寝するようになることがあります。
 このように、大型類人猿は皆、ある程度の安全が確保されれば、平気で仰向けになりますから、原始人も同じであったことでしょう。
(4)裸の生活
 ヒトは、ヒトに最適の食生活をしていれば、寒さに滅法強い動物と言えます。アフリカ大地溝帯のサバンナ地帯の夜間は冷え込みがきついですが、原始人は衣服を纏うことなく、裸で生活していたに違いありません。
 アメリカ大陸最南端のフェゴ島は亜寒帯にありますが、新大陸発見時には、原住民は裸の生活をしていたことからも、それが推し量られます。 
 防寒のために衣服を纏うようになったのは、極寒の地へ進出した原始人だけと思われ、それも、ごく最近の数万年前からでしょう。
 ただし、人が約3万年前に「性交⇒妊娠⇒出産」の関連を知ってしまい、それ以来、性を神聖視するようになって腰蓑を着けて陰部を隠すようになったと思われ、これを契機として、温帯から寒帯にかけての地方では防寒を兼ねて順次衣服を纏うようになったのでしょう。
(5)初潮、妊娠、授乳などメスの生理現象と人口の増減
 ヒトのメスは、通常は15歳ぐらいで初潮を迎えます。今日では12歳ぐらいになっていますが、これは、栄養状態が良くなったからではなく、夜間照明によって光刺激に晒される時間が長くなったことにより、性成熟が促進されたと考えられています。
 また、本来は、初潮の後、毎月生理が来るのではなく、半年から1年間は生理が来ないようです。その間に妊娠できる身体に成長します。原始人は、その頃には盛んに性交するようになっていたでしょうから、排卵すれば直ちに妊娠してしまいます。出産後は3~4年間にわたり授乳し、メスの皮下脂肪は最小限の状態になってしまい、子を乳離れさせても、直ちに排卵することはなかったに違いありません。離乳後、半年から1年ほど経って、皮下脂肪が一定量以上溜まってから排卵が始ったことでしょう。そんな頃は当然にして性交していましたから、直ちに妊娠することでしょう。こうして、生理による出血は、初潮時を除いて全くなかったと思われます。
 こうしたことは、栄養状態があまり良くない狩猟採集民に見られる傾向ですし、大型類人猿がそのようになっていますから、間違いないでしょう。
 そして、栄養状態が悪化すると、出産しても母乳の出が悪く、赤ちゃんが育たないことが多くなります。さらに栄養状態が悪化して、メスの皮下脂肪が大きく減ると、排卵が起きなくなり妊娠しなくなります。
 こうなると、人口は減少するのですし、再び食糧資源が豊富になると、産まれた子が成人する確率が大きくなり、人口は増加に転じます。
 これが自然の摂理というもので、男たちが女子供に意識的に食糧を供給しない限り、人口爆発は決して起きないと考えられるのです。
 なお、現生人類は、いっとき2千人程度まで減ったという説があります。氷河期を生き抜いた現生人類ですから、寒冷化とそれに伴う乾燥化の嵐をもろに受け、人口が急減した時期があったのでしょう。
(6)ニューギニアの食人族の生態
 世界中でも最も原始性を留めていると思われますニューギニアの食人族の生活(1969年)の一端が、西丸震哉氏の著「食生態学入門」(角川選書)のところどころに紹介されていますので、その要点を列記することにします。
① 彼らは死人を食べるが、生身の人間を殺して食べてやろうと考えたことはなく、文明人が死人を火の中で焼いてしまう風習に驚倒する。(私の疑問:本書には「彼らは気紛れ的に遠く離れた隣の集落を集団で襲って1人の男を殺して皆で人肉を食べる風習がある。」と書かれており、このことと矛盾する。文明社会の火葬を強調したかったのだろうか?)
② あらゆる食べ物に対する嗜好度が低い。食べ物はそれがなければ困るという意識は十分あるが、特にまずい物でなければ一応存在するだけで安心し、それ以上の精神的高揚には繋がらない。食生活を十分に楽しんで生きているとは思えないし、おそらく考えたこともないだろう。
 味に関する言葉が一つもなく、動物がガツガツ餌に齧り付くのとあまり変わらないやり方で、かなりあっけなく短時間で食事を済ます。
③ 彼らの社会には、あまり景気のいい歌などない。1人が即興詩に付けた単調なメロディーを2小節ほどモソモソ歌うと、数人がそれを繰り返して唱和し、これが延々と続く。あとの者は、ニコリともせずに黙ってそれを聞くだけだ。何事にも喜怒哀楽の表現に欠けている。
④ 災害や病気にやられた時には、苦しんだり悲しんだりはするが、自分たちを超越したものにすがったり、お手やわらかに願おうという発想はもっていない。子供が死ぬと、3日間泣き暮らしはするが、土に埋めた後は一見ケロリとした顔になり、思い出そうともしないようだし、いつまでもグズグズと思い込んだりしない。
⑤ 彼らは、生きている人間の尊厳性を大切にすることでは、文明社会人よりもずっと上である。
 人の心を傷つけるということは最悪の行為であって、それがために殺されても文句を言えないというのが彼らの社会のごく一般的規則である。
 そうしたことから、彼らは気配りを欠かすことはなく、失礼なことをすると、二度と同じ失敗をしないように絶大な注意を払うようになる。
 もちろん盗みはしないし、また、他人に不信感を持つこともない。


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(本稿の記事は、青少年教育上ふさわしくない表現が含まれますのでアダルトサイトでの投稿としました。)





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