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チンパンジーのいじめ

 「お姉さんのいじわる」と題して、チンパンジーの面白い行動が、西田利貞著「チンパンジーの社会」に書かれていますので、それを紹介しましょう。
 …これは騙しというよりからかい遊びみたいなものですが、見ていて非常に面白い例がありました。
 チンパンジーがコロブス(サルの1種)狩りをやった後は、もちろん肉や内臓は全部食べるんですが、毛皮はさずがに硬いので残るんです。それをまた大人のオスやメスが噛んだりしがんだり引き裂いたりして、だんだん細いものになったりするわけです。これは子供にとってはオモチャのようなものらしく、欲しくてたまらない。
 そういうのが大きなまま残っている時もあって、それをトウラという10歳ぐらいの若いメスが拾ったんです。そしたらリンタという3~4歳ぐらいの子供のオスがそれを欲しがって、なんとかもらえないかなと思って、トウラの後をついてまわるのです。
 するとトウラは木に登って、ついてきたリンタに向かって、枝に座って上からその皮を垂らすわけです。そしたら下のリンタは一生懸命二足で立ち上がって、皮を取ろうとする。でもトウラはそのたびにヒョイと引き上げて取らせない。「あーげない」っていう感じです。
 それを何回もやっているうちに、リンタがついに飛びついて端をつかんでね。そしたらトウラは悲鳴をあげて皮を振り回しましたね。
 トウラは内心はその皮をリンタに与えたくないから、悲鳴をあげたわけです。つまりトウラはリンタの気持ちを読み取っていて、その心をもて遊んでいたんです。「いやあ、こんなことをやるのか」と思って、面白かったですね。これは、「騙す」と「からかう」をあわせたような行動です。「からかう」というのも高度な心理かもしれません。
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