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“人類水生進化説”は消え去るのみ?

 オックスフォード大学で英文学を専攻し、シナリオ・ライターという職業の英国人、エレイン・モーガン女史が「人類水生進化説」を「The Descent of Woman」(邦題:女の由来)と題して発表したのが1972年のことです。
 彼女は、この論文が人類学者から無視され、そして、罵倒されるのを覚悟していたようで、論文の表題をダーウィンが「種の起源」を著した12年後に発表した、“人類は類人猿から進化した”という「The Descent of Man」(邦題:人間の由来)に引っ掛け、2つの論文が同類のものであるとして、いわば、権威ある人類学者に挑戦状を叩き付けようとして、かような表題にしたようです。
 もう150年も前になりますが、ダーウィンも、聖職者にバックアップされた自然科学界の権威者によって、彼の進化論が痛烈に非難されていて、易々とは認知されなかったのですからね。

 ところで、“女の由来”とは、何とも奇妙な表題を付けたものだと、思われるでしょうが、これにはわけがあります。
 もうお気付きの方がいらっしゃると思いますが、英語の「Man」には2通りの意味があって、男女同権の精神が、日本より進んでいそうな英国にあっても、女性蔑視の文化が根強くはびこっており、人類の進化に関する論述においては、それがあまりにも酷すぎ、これによって、間違った進化論が横行しているからです。
 また、ヒトの水生進化は、オスよりもメスの方が顕著であることも一因し、それだけメスの方が水に親しんだからでしょう。これは、遠泳を男と女が競ったら、女の方に軍配が上がると言われますし、素潜りは海女さんの職業で、海男はいませんから、腑に落ちます。

 さて、モーガン女史が「人類水生進化説」を発表してから、早40年になろうとしています。邦訳された「女の由来」は1997年発刊で、日本でも脚光を浴び、その後の彼女の著作全5冊とも邦訳が終わったのが1999年で、それから随分と年数が経っています。
 しかしながら、これまで、「人類水生進化説」を補強するような新たな人物の目立った動きはないです。これは、彼女の最後の著作が終わった1997年までは、協力者のサポートで補強されたからと思われるのですが、その後が全くなさそうなのです。
 小生が「人類水生進化説」をブログに載せた後で、1日ががりでネット検索するも、何も真新しい事実が見つかりませんでしたからね。
 もっとも、水生人類説、水生サル説、水生類人猿説、アクア説、水辺説、半水生説などの類似用語を用いて、長大な論文も数多くありましたが、どれもこれも、小生と同類の門外漢によるものでして、中には突飛もない主張もあり、検討してみる価値があるものも散見されましたが、押しなべて明らかな間違いであったりします。

 浅学の小生でも、このブログに載せましたように「人類水生進化説」を補強できたのですから、なぜに、そうした専門家が登場しないのか。
 ここに疑問が湧いてきます。これは、人類学の学界における権威者によって、全ての芽が潰されているとしか考えられません。
 言論の自由が保障されている現代民主主義社会において、そのようなことは絶対ないと言われるかもしれませんが、今般の原発事故において、原発は危険であると主張する原子力学者が長年にわたって黙殺され続け、いやがらせを受けてきたことからも明らかなように、言論統制は、現代民主主義社会においても巧妙に行われているのは、疑いようのない事実です。
 こうしたことから、「人類水生進化説」は、もはや風前の灯となり、やがて、静かに消えて行く運命にあるとしか思えなくなってしまいました。まことに寂しい限りです。
 これは、「大陸移動説」を唱えたヴェゲナーが、当時けちょんけちょんにけなされ、そして無視され、全く忘れ去られた後に、海底地磁気の変化の発見によって、プレートテクトニクス論となって復活したことと同じ経路をたどることになるでしょうね。
 それでは、ヴェゲナー同様、モーガン女史も浮かばれません。
 彼女は1920年生まれ。今年は2011年ですから、91歳になられます。しかし、ご存命なのかどうか、小生は知りません。

 いずれにしても、何とかして「人類水生進化説」を「法則」に格上げできるような新たな知見が早々に発表され、彼女に報告されるのを願って止みません。
 なんせ、この説に立てば、まさに“目から鱗”で、「犬歯の退化」、「人間性」、「人間社会の起源と変遷」といったものが、次から次へと明らかになっていくでしょうから。

次ページ ⇒ “人類水生進化説”の補強=ヒトの低体温
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