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「性交=妊娠=出産」の連関を知ったのは3万年前のクロマニヨン人

 性交と妊娠そして出産の間に大きな時間差があるものの、我々はその連関を思春期の学習によって初めて知り、ビックリ仰天することになるのだが、同じヒト科のチンパンジーもゴリラも、この連関を全く知らないと断言できる。
 ヒト以外の動物、そう言っては広すぎる(ヒトよりずっと高度に進化している鳥類はひょっとすると知っているかもしれない)ので、哺乳類に絞って言えば、メスが一人前の大人になったら自然と子を産むようになり、それを死ぬまで定期的に繰り返す、としか認識できないでいるのである。また、発情は、性交との関連があることを知っているだけで、これも、メスが一人前の大人になったら定期的に一定の日数にわたって続くだけのものである、としか知覚できていないのである。ただし、子育てが長期にわたる種にあっては、授乳期間中のメスは発情しないことを知っているが、それは、ただそれだけのことであるとして完結してしまうのである。

 ところで、霊長類学者は皆、霊長類のオスは、多くのメスと性交を盛んに行うことによって、自分の子孫を多く残さんとする、意識的あるいは無意識的行動を取っていると思い込んでいるのであるが、学者の中には、ときおり次のような感想を漏らされることがある。

 種により差異はあるが、霊長類のオスは自分が作った子に対してあまりにも無関心である。オスが関心を寄せるのはメスを妊娠させることだけである。彼らを観察する中で、確かにあのオスによって作られた子であるのに、不思議なことに、何とその子を意図的に殺してしまった。こうしたことやそれ以外にも、自分の子孫を多く残さんとする行動に反する行為が散見され、理解に苦しむ。

 こうした感想は、皆、間違った思い込みによるからであって、霊長類のオスたちは「性交=妊娠=出産」の連関を知らないのであるから、当然にしてそのような行動を採ってしまうのである。
 霊長類学者のこの思い込みは、霊長類の社会行動観察の見間違いによって起こるのであろう。ニホンザルのリーダーは、子を抱えたメスが死ぬと、その子を抱いたりして母親代わりになって面倒を看ることが多いし、ゴリラにあっては、何頭もの子の遊び相手になってやり、子煩悩振りをいかんなく発揮する。ここに父性愛があると錯覚してしまうのであり、「性交=妊娠=出産」を関連づけてしまうのである。こうしたオスの行動も、冷静な学者にあっては、それはメスに気に入られ、メスを繋ぎ止めておくための戦略の一部であると認識しておられ、これが正しい見方なのである。

 思い込みというものは恐ろしいもので、誰しもが、オス・メスの性交という生殖行為によって子孫を残す、と考えてしまうのであるが、この考え方は根本的に間違っている。確かに、精子と卵子は強く惹かれ合うものではあるものの、ともに宿主の過栄養の排泄物に過ぎないのであって、宿主は単に自己の命を長らえたいために過栄養を排泄するだけのことである。そして、排泄された精子も卵子も生き物であるがゆえに、自分たちも生き長らえたいから合体するだけのことであり、哺乳類にあっては、受精卵が生き長らえたいがために、宿主のメスの体を大改造して寄生しただけのことである。よって、生殖という概念には、子孫を残すという目的は一切入り込まないのである。そもそも、自然科学にあっては、目的論が入り込む余地はこれっぽちもないのであって、目的論の落とし穴にはまると真実を見失ってしまうのである。
 このことについては、小生の別立て論文 生殖の新たな定義「過栄養の排泄」 (その1~3)で詳述していますので、ご一読なさってください。
 

 霊長類の中でも社会性を高めている類人猿ともなると、性交も出産後の保育も学習に頼らねばできなくなる。
 オスが幼少のときから動物園などで隔離されて育てられると、大人になっても性交の仕方を知らないから、メスが発情しても性交できないでいる。人もだれかに性交の仕方を教えてもらわないことには、これができないのは紛れもない事実である。
 メスが同様な状態で育てられると、出産しても腹から気持ちの悪い寄生虫が出て来たとしか思わないようであり、部屋の片隅に赤ちゃんを放置し、遠く離れた場所からじっと見据えるだけで、子育てを放棄してしまうことがある。自分が赤ちゃんであったときの記憶がないのは人と同様であろうから、出産そのものが理解を超えたところにあり、どうにもならないのである。類人猿は、フェロモンを感知できるのであるが、視覚が発達しているから、まずは目で見た情報を優先してしまい、こうしたことが起きるのであろう。犬の場合にあっては、嗅覚を優先する社会で生きているから、こうしたことは起きない。
 なお、フェロモンは、通常の嗅覚器官(情報処理は意識分野)とは異なる器官で感知し、無意識分野で情報処理される。親子の間ではフェロモンが類似し、母子一体の感情を生み出すと考えられる。人の場合、フェロモンの感知能力は極めて鈍感になっている。
 フェロモンの働きの詳細については、小生の別立て論文 フェロモン仮説=男と女はなぜに惹かれ合うのか をご覧になってください。

 さて、現代人は「性交=妊娠=出産」の連関を知っているのだが、人類がこれを知ったのは、いつであろうか。それは、約4万年前から約2万年前の間のある日であったろう。時期を明確に特定はできず、相当の幅があるものの、概ね3万年前の出来事と考えてよいと思われる。
 なお、ここからは小生の推測であり、つまり物語である。

 それは、アフリカで誕生した現生人類であるホモサピエンスがヨーロッパに進出し、クロマニヨン人と呼ばれるようになった人たちによる発見であった。彼らがヨーロッパに進出したのは約4万年前であるが、当時のヨーロッパは氷河期の真っ只中にあり、ある程度人口密度も高まっていたようであるから、食糧探しはそれまでの時代のように簡単ではなかったであろう。人類が魚を食べるようになったのは十数年前に一部地域で始まっただけであるが、これは、ヒトは魚をあまり好まなかったからであろう。しかし、この時期、ヨーロッパにおいては、季節的に膨大な数の鮭が群をなして小河川にも遡上してくるから、これなら簡単に捕獲できるし、大いに腹の足しになる。熊と同様に、鮭の遡上時には専ら鮭を食べたに違いない。
 そして、初めのうちは鮭を丸ごと食べたのであるが、毎日がそうであると飽きがくるから、熊と同様にイクラだけを食べるようになった。鮭を捕まえてイクラだけを食べようとするとき、半分はハズレで白子しか腹に持っておらず、これは捨てる。彼らは、イクラを食べることにより、鮭には2つのタイプがあることを知っていた。
 そして、イクラを食べて腹が膨れると、格別に何かをやる仕事があるわけではないので、鮭が泳ぎまわる姿をぼんやり眺めるという生活が続く。これが毎年そして幾世代にもわたって繰り返されるのである。まだまだ時計の針はゆっくりゆっくり回る、いたってのんびりした狩猟採集生活が延々と続いていた時代である。
 ぼんやりとした観察ではあるけれども、毎日が自然とのふれあいの中で過ごしているのだから、彼らの自然観察の眼は鋭いものがあった。鮭社会の在り様も大方知っていた。
 イクラを腹にした鮭が産卵するやいなや、その鮭を追い回していた何匹かの別のタイプの鮭が一斉に白子を発射し、そのときに両タイプの鮭がともに体を震わせ、口をあんぐりと大きく開ける。そして、一斉に発射された白子により川の水は白濁する。
 この時代のヒト社会は、双系の複雄複雌群(オス・メスともに生まれ育った群に止まる)であったから、オスたちは隣接群のメスと頻繁に接触を持っていた。従って、鮭も自分たちと同じようなオス・メス行動を採っていると思った。イクラを腹に抱いた鮭は、ヒトのメスのような振る舞いをし、白子を発射する鮭はヒトのオスのような振る舞いをする。
 “似た者同士だなあ。”と、だれかがつぶやく。
 ついに、ここに好奇心旺盛なオスの若者、偉大なる生物学者が登場する。その学者はメスであったかもしれないが、文脈上、オスとして物語を続ける。
 その彼は、川底の石に付着したイクラが孵化することを知っていた。また、白子の形状は、自分の下腹部のうずきに伴ってペニスから滴り落ちるドロッとした液体にどこか似ていると感じていた。加えて、その液体は尿と出口を同じくするが、尿とは全く違った物質であることも理解していた。
 この液体には何か意味がありそうだ。これは何であろう。
 ぼんやりと考えを巡らせている中で、彼に直観力が働いた。
 彼は、早速、白子なしでイクラが孵化するかどうかを見極める実験を開始した。鮭を何匹か捕らえて腹を割き、イクラを取り出して鮭が遡上しない谷川の石に付着させる。対比実験として、その下流にイクラに白子をかけて、同様に処置する。そして、それぞれのイクラが孵化するかどうかを観察したのである。
 彼は歓声を上げた。“分かった!”
 我々ヒトのオスたちは、何人かでもってメスに言い寄り、順々に性交して射精する。それは、単なる快楽だけではなかったのだ。その行為により、メスは妊娠し、そして出産するのだ。

 この時点で、初めて人類は「性交=妊娠=出産」の連関を知ったのである。クロマニヨン人が盛んに鮭を食べ始めたであろう、約3万年前の出来事であったと小生は推測するのである。
 ところで、人類がその当時、双系の複雄複雌群を形成し、オス間でさしたる争いをしていなかったからこそ、こうした発見ができたと思うのであるが、当時、そうした社会形態をなぜ取っていたかについては、後日、別の論文で詳しく述べることにする。
 なお、人類は、3百万年も前から水生生活をしていたと考えられ、魚類の生殖行動を常時観察し得たのであるから、これをもっと早い時点で知り得た可能性もある。しかし、この連関を知れば、オスにどれだけかの父性愛が生まれ出てくるとともに、メスは、“あんたたちの子よ。腹をすかしているのだから、今度来るときは少しは食糧を持ってきて。”と、要求するであろう。
 そうなると、ヒトのオスたちは今までチンパンジーのオスと同様に子育てに何も協力しなかったが、これからはどれだけかの余分な労働をメスたちのためにせねばならなくなるのである。
 そこで、オスという生き物は、つとめて楽をしたがる気質の持ち主であるから、労働生産性を高めるために道具に工夫を凝らすことになるであろう。例えば石器の高度化である。しかし、石器は遅々としてその高度化が図られていないのであり、旧態依然とした石器が使い続けられてきたのが歴史上の事実である。もっとも、数十万年前の火の利用という革命的発明の時点では、それによる調理のために石器を一段上に発展させもしたが、その後はまた完全に停滞するのである。
 従って、原人の時代には労働生産性を高める努力の跡が見られないのであるから、ヒトのオスは余分な労働をしなかったと考えられるのであり、オスが意識的に育児に協力することはなかったと考えられるのであり、原人は「性交=妊娠=出産」の連関をまだ知っていなかったと考えられるのである。
 ホモサピエンスが誕生した十数万年前も同様であり、ホモサピエンスは原人時代と同じ中期旧石器を使い続けた。石器が一段と高度化し、その後かすかにではあるが順々に発達する傾向を示し出したのは、クロマニヨン人がヨーロッパに入った前後の時期であり、これはアフリカ・ユーラシア大陸の広い地域で生じた。これを後期旧石器時代と言い、ヒトが両大陸の生活可能地域に概ね広がりきった頃であり、人口密度の増加による狩猟対象動物の減少が考えられよう。そして、後期旧石器時代に入ってしばらくして骨で作った釣り針も登場した。こうして広い地域で魚も盛んに食べるようになったのであろう。
 そうした状況下において、ヨーロッパに入って行ったクロマニヨン人が魚(鮭)を盛んに食べだし、鮭の行動から「性交=妊娠=出産」の連関を知ったと考えるのが素直というものである。

 さて、「性交=妊娠=出産」の連関を知ってしまった人(これ以降はヒトを人と表記し、オス・メスを男・女と表記する)は、男が女の育児にどれだけかの協力をすることによって出生率を向上させることになる。静かなる人口爆発の始まりである。
 しかし、逆に、その連関を知ったことによって出生率を減少させもする。あらゆる哺乳類が、チンパンジーがそうであるように、死と隣合せの高齢出産を繰り返し、出産または子育てを始めていくばくもなくして命を落とすのであるが、女はこれをしなくなるのである。つまり、クロマニヨン人の女は、ある程度の年齢になれば、高齢出産による母子の死を恐れて、性交を拒否するようになるのは必然である。発情しなくなったヒトであるから、何の苦労もなく、自らの意思で男と交わるか否かを決定できるのであり、女は皆、そうしたであろう。そして、女は長期間妊娠しないことによって、やがて生理不順となり、更年期障害を経て閉経し、それから何年かすると老婆が誕生するのである。老婆が存在する哺乳類はヒトだけであり、老婆が存在するのは「性交=妊娠=出産」の連関を知ってしまったからである。そう考えるしかない。
 くどいようだが、チンパンジーはこれを知らない。もし知っていたとしたら、ある程度の歳になれば、妊娠を避けるために、発情による下腹部の“むずがゆさ”に何とか耐えて、性交を拒否し、生き延びる道を選ぼうとするだろう。チンパンジーのメスにはオスの選択権があるのであり、この権利は全てのオスを拒否する権利でもあるからだ。しかし、高齢のメスであっても拒否権を発動しようとする素振りを全く見せず、発情したらオスを積極的に受け入れてしまうのである。だから、チンパンジーは、その連関を全く知らないのだ。
 こうしたことからも、ヒトの祖先がチンパンジーの祖先と分かれた後、どこかの時点で初めて「性交=妊娠=出産」の連関を知ったのであり、それがいつであったのか、これが知りたくて、あらゆる方面から探索した結果、最も可能性が高いと考えられるのが、以上の物語なのである。読者諸兄諸姉のご意見をいただけたら幸いです。

 「性交=妊娠=出産」の連関を知ったことによって、その後の人口増加がどうなったかというと、人が概ねその時期から穀類をどれだけか食べ始め、その後に主食にするという大きな食性変更を行ったことにより、急激な人口爆発が生じたことは明白であり、これによってかき消されてしまって定かでないが、どれだけかの人口増加圧力になったと考えてよかろう。男の何がしかの努力により、乳児死亡率が減少することは確かであろうから。
 なお、穀類食=人口爆発の因果関係は、でんぷん質との学説があるが、従前のヒトの主食は芋であって、でんぷん質を摂っていたのであるから、これは否定される。穀類には芋に少ない油脂とミネラルが濃厚に含まれ、これが過栄養を招き、出生率をアップさせたと考えるべきである。

 蛇足ながら「性交=妊娠=出産」の連関を知ったのは、人だけであることを孤立無援で述べてきたのであるが、いまだにこれを知らない部族がいるとの報告がある。それは、ある文化人類学者による「ニューギニアの1部族は、性交によって妊娠することを知らない。」という報告である。しかし、これは眉唾ものである。彼らとて言語を持っている。いくら情報が伝わりにくい辺境の地であっても武器や生活用具は近隣の部族と違いはないようであり、他部族との接触を持っている。よって、この報告をまともに受け留めるのは危険である。というのは、世界中の全ての民族はセックスを秘め事とする。これに例外はない。従って、あったこともない外国人が、真顔でセックスのことを単刀直入に聞いてくれば、はぐらかすなり、宗教上の位置づけを言うに止まり、まともに答えるはずはないのであって、それでもしつこく聞いてくれば、茶化すに決まっている。
 ついでながら、セックスを秘め事にしない部族がいるとの報告が1928年に米国の文化人類学者、若きマーガレット・ミードによってなされた。その著「サモアの思春期」の中のチャンブリ族についてである。彼女は、サモアでうら若き女性からの聞き取りだけの調査で、男女の色事をしつこく聞いたがために、からかわれて嘘の話がでっち上げられ、彼女がそれを真に受けたものであって、完全な誤りである。その後、これの間違いが明らかになったものの、どういうわけか、日本においては肯定され続けており、著名な霊長類学者がこれを真に受け、人間の性について、おかしな理論展開をしておられる。
 いずれにしても、秘め事であるセックスに関する社会風俗の実態を知ろうとするのであれば、その風俗社会に飛び込んでいって、その一員にならないことには分からないものであると、民俗学者、赤松啓介氏が「夜這いの民俗学」の中で言っておられるのであり、赤松氏は、文化人類学の大御所である柳田国男も同じ過ちを犯していると批判しておられ、加えて、柳田の場合は、明治時代に日本国内に広く存在していた夜這い習慣というものは対外的に国家の恥であるとして、これはないと嘘をついていたと手厳しい。
 こうしたことから、社会風俗の研究については、建前と本音があることを承知して取り掛からねばならないものであり、従って、正しいとされる報告も一つ一つ疑ってかからねば、とんでもない落とし穴にはまりかねないのである。特に、男あるいは女が複数の異性と交わっているか否かについて、それが顕著なものとなる。
 なお、性がことのほか解放されていた日本である。明治から戦後暫くの間までのことについては、赤松啓介著「夜這いの民俗学」に詳しいし、それ以前については、高群逸枝著「女性の歴史(上)(下)」に詳しい。
(2013.11.28追記:日本における夜這いの風習については、戦前は日本政府がこれを隠していたが、太平洋戦争の始まりとともに、米国の文化人類学者ルース・ベネディクトが米国移民日本人の調査を通してその存在を明らかにし、1946年にその著書「菊と刀ー日本文化の型ー」の中で、“田舎では”との注釈付きではあるが、その実態に触れている。ただし、赤松啓介氏は、実例を幾つか上げて“都市でも”夜這いの風習はごく自然にあったことを明らかにしている。)
 こうした民俗学を研究すると、日本列島というものは平和が長く続いてきたがために、原初のヒト社会形態が色濃く残り得たものと考えられ、チンパンジー社会からヒト社会への変遷を解くための良き資料となる。
 ヒト社会形態の変遷については、後日、論文を掲載することとしよう。


(本稿は青少年育成上ふさわしくない表現が含まれますので、アダルトサイトでの投稿としました。)




 
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