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セックスを秘め事とする唯一の動物、それは人

 世界中の民族において、太古から人はセックスを秘め事としてきました。
 もっとも何事にも例外がありまして、その昔、日本の各地の社寺では、雑魚寝して集団セックスが行われていた所が数多くありましたし、明治時代にあっても、祭や年末の仕事納めの後で若者グループがそうした風習を持っていた地域もありました。
 でも、こうしたケースにあっても、恒常的に年中行われ続けたわけではないですし、真昼間に堂々と行われたこともなく、やはり基本的にはセックスを秘め事にしてきたのです。
 動物界広しと言えども、この習性は唯一ヒトだけです。
 ただし、チンパンジーにあっては類似した行為が行われることがあります。若オスは発情したメスと滅多にセックスさせてもらえませんから、例えば木陰に隠れて草笛を吹いて発情メスを誘い出し、事を成就することがあります。でも、これは大人オスに悟られないようにするだけのことであって、他の若オスや子どもオスに見られていても気にすることはないでしょうから、秘め事とは本質的に違ったものです。

 ヒトとチンパンジーは約500万年前に同一祖先から分岐したばかりですし、チンパンジーとボノボは約200万年前の分岐ですが、この3者のセックスの在り様には、かなり大きな違いがあります。なお、ボノボは、コンゴ川によってチンパンジーと地理的に隔離されてコンゴ盆地の湿地帯に住んでいます。別種とされていますが実質的には亜種です。
 チンパンジーとボノボは、ともに複雄複雌群を形成していますが、大人オス・メスの比率に違いがあり、チンパンジーの場合はオスはメスの半分程度、ボノボの場合はほぼ同数です。これは、チンパンジーにあっては、大人オスがオスの乳児を殺すことがあり、また、若オスを群内部に寄せ付けないようにしているからです。
 また、メスの発情期間に大きな違いがあります。ボノボはチンパンジーよりも発情期間が長く続きますし、授乳期間の3年間程度はチンパンジーは発情しないのですが、ボノボは出産後1年もすると授乳期間中であっても発情します。
 こうしたことから、オスにとって、性の需給バランスはチンパンジーでは圧倒的な供給不足なのですが、ボノボにあっては概ねバランスが取れた状況にあります。
 よって、チンパンジーはオス間の順位争いが激しくなり、リーダーは発情メスを独占しようとしたりしますし、オス間で発情メスへの接近争いをしたりします。
 でも、発情メスの中には1日に何十回もセックスも求めることがあり、そうした場合には、オスたちがそのメスを遠巻きに囲んで順々にセックスし、争いが起きないこともあります。
 一方のボノボは、性の需給バランスが概ね整っていますから、オス間で大した争いはなく、平穏です。そして、チンパンジーより密集して暮らしていますから、どこかで大人オス・メス間のセックスが始まると、それに子どもが参加し、2頭の間に入ったり背中に乗ったりして数頭が一塊になることも多いようです。そして、子どものセックス遊びも多く、大人のセックス回数とどっこいどっこいのようです。大人メスは子供オスのペニスの挿入を簡単に許します。一方の子どもメスもそれを求めますが、大人オスは性交の真似をするだけで挿入することはまれなようです。

 さて、ヒトですが、太古の昔にあっては、チンパンジーやボノボと同様に複雄複雌群を形成していたと考えるしかなく、特定のオス・メス間で夫婦の契りをしていたなんていうことは、文化人類学や民俗学の知見からしてもとうてい考えられません。
 だとすると、ヒトも当初はセックスを秘め事とはしていなかったのではないかということになりますが、どうやらそうではなかったと思われるのです。
 少々複雑になりますが、小生の推測を順序立てて説明しましょう。

 セックスを秘め事とすることと、性器を隠す事とは、一見関係があるようにも思われますが、両者は無関係と考えた方がよさそうです。
 と言いますのは、セックスすることによって子が生まれることを全く知らないのが動物(少なくとも霊長類においては)ですから、性器を特別視することはないのです。霊長類において、メスは、オスがいかに立派なペニスを持っていても全く興味を示しません。また、チンパンジーなど種によっては、メスに性皮(膣口周辺がピンク色に腫れあがっている)があるものの、オスは同様に全くこれに興味を示しません。
 こうしたことから、ヒトも原初においては全裸での生活であったことでしょうが、性器を隠すことはしなかったと考えられます。しかし、あるとき、ヒトはセックスすることによって子が生まれることを知るに至ります。これは、そんなに古いことではなく、小生が思うには3万年前のクロマニヨン人であったことでしょう。このことについては、「性交=妊娠=出産」の連関を知ったのは3万年前のクロマニヨン人で詳述していますので、ご覧になってください。
 そして、セックスして子が生まれるとなれば、性器を必然的に特別視することになり、また、その当時には原始宗教が誕生していましたから、「性器は神聖なものであるからして、公衆の面前でみだりに見せびらかしてはならない」ものとされたと考えられます。
 ここに概略を書きました人の性器を隠す風習については、人はなぜ性器を隠すのかで詳述していますので、ご覧になってください。
 さらに時代が進み、その後における人口爆発によって古代文明が誕生し、男たちが戦争に明け暮れるようになると、男権が強まって父権社会に変化し、それに伴って男尊女卑の文化が生まれます。そうなると、男が女を支配するようになり、男たちは、女の性器に止まらず、乳房、太もも、へそに始まって全身を覆い隠すよう、女たちに強制するとともに行動の自由を順次奪っていったと考えて良いです。また、男たちも兵服を身にまとうようになり、平時においても、それに類似した服装をするようになったのでしょう。
 そうした父権社会が長く続いたことにより、男女の性器や女性の乳房は隠し続けられ、それが他人に見られるとなると、恥ずかしいとう感情が湧いてきて、より性器などを隠す文化が強固なものとなります。
 こうなると、性器を露出せねばならないセックスも秘め事とせざるを得ないことになってしまうのですが、しかし、性器をしっかり隠すという文化は人類の歴史の中で非常に新しい文化であり、性器を隠すことがなかった時代において、セックスを秘め事としていたかどうかを検証してみる必要があります。

 それでは、なぜにヒトはセックスを秘め事とするのか、その本質的な問題を考えて見ることにします。
 ヒトという動物は、実に不可思議な動物でして、どう考えても進化途上にあるとしか言いようがなく、それがために数多くの身体的障害を抱えています。これは、人類水生進化説で十分に説明が付くところですが、現生人類は陸に上がってまだどれほども時間が経っていないことに起因しているからでしょう。
 身体的障害の中で最も重症なものが、案外知られていない性交不適合による性交機能障害であると言えます。その結果として、ヒトのメスは常時発情していると言われることが多いのですが、それは完全な間違いであって、ヒトのメスは発情することができなくなってしまったのです。メスが発情しない唯一の哺乳類、これもまたヒトなのです。
 なお、ヒトの身体的障害の発生原因については、人類水生進化説を、うち性交機能障害については、その第5章ヒトの性行為の変化をご覧ください。

 哺乳類のメスは定期的に発情します。メスの体が排卵できる状態になると、その何日か前から自分ではどうしようもなくなり、メスの体が勝手にオスを求めに行ってしまうのです。
 これを発情と言います。学問的な発情の定義は「性交衝動が高まったメスの生理状態」のことを言い、これは「ホルモンの作用によって誘起される」現象とされています。
 しかし、この定義は的確ではありません。これは、ヒトが皆、性交機能障害者であるがゆえに気がつかないのですが、2つの重要な事項が抜け落ちています。
 1つはフェロモンによる誘導であり、もう1つは性交に伴うオルガスムの快悦です。
 フェロモン匂は臭気にして臭気にあらずで、嗅ぎ分ける器官も違えば反応する脳の部位も違います。通常の臭気は大脳新皮質で思考回路を介して判断することになるのに対して、フェロモン匂は大脳新皮質には届かず、視床下部で感知し、理性的判断が伴うことはなく、知らず知らず引き寄せられたり反発させたりしてしまうという作用をするものです。一言で言えば、なぜだか分からないが好きだ嫌いだと感じさせるのがフェロモンです。そのフェロモン匂をヒトはほとんど発しなくなっていますし、また、感知器官を大きく退化させてしまっています。よって、ヒトのオスが発するかすかな男性フェロモンをヒトのメスはほとんど感知できないことになりますから、女性は盛りがついたメス猫のような振る舞いが出来なくなっているのです。
 なお、フェロモンの働きについての詳細は、フェロモン仮説=男と女はなぜに惹かれ合うのかをご覧ください。

 哺乳類の性交は、オスがペニスをメスの膣に挿入し、膣内にあるGスポットを的確に摩擦することによって、鋭敏な神経細胞が励起し、それに伴って膣収縮を起こさせ、ペニスの先端部に発達している鋭敏な神経細胞に強い摩擦刺激を与えて射精させるのです。その膣収縮と射精は同時性があり、両性ともにそのときにオルガスムの快悦を感じることになるのです。
 ところが、一般の哺乳類の膣口は背側にあるのに対して、ヒトのメスの膣口の位置は、残念ながら、幼形成熟により腹側に残されたままになっており、霊長類界随一の巨根を持つヒトのオスであっても、メスの膣のGスポットを的確に摩擦することが出来なくなってしまったのです。
 光が届かない深海では目が退化するのと同様に、ヒトのメスは、Gスポットの神経細胞がどんどん退化している状態にあり、容易にはオルガスムを感じない体になっているのです。
 こうしたことから、ヒトのメスは性交不感症になってしまい、発情も喪失してしまう方向へどんどん向かっています。なお、発情の喪失は防ぎようがないところでしょうが、オルガスムの快悦を感じることは、代替機能の開発と相まって何とかなりそうな状況にあるようにも思えます。
 なお、代替機能の開発については、人類水生進化説の第5章ヒトの性行為の変化の最後の方の補記2「第2次セックス革命」をご覧ください。
 
 ところで、ヒトと同様に、メスの膣口が腹側にあるクジラやゾウはどうしているかと言うと、オスのペニスには先端部が自在に動かせる筋肉が発達しており、Gスポットを的確に刺激することが出来ます。そして、彼らのペニスには、一般の哺乳類のペニスの芯にある陰茎骨(これでもって硬さを常時維持している)がないです。なお、霊長類において、ペニスに陰茎骨がないのはヒトと原猿類に1種いるだけです。

 よって、ヒトのペニスは普段はみっともなくダラリとぶら下げざるを得ないですし、いざ事をいたす段にはペニス全体に存在する海綿体に血液を大量に送り続けてやっと硬さを保っているだけで、陰茎骨も筋肉もないですから、何かの拍子で簡単にグニャリとお辞儀をしてしまうことにもなるのです。ですから、ペニスを膣に挿入しても不発に終わることが生じてしまうのです。
 そうなると大変です。一物が萎えてしまっては男の恥。一雄一雌の現代社会においても、そんなときには男は何だかんだ言い訳をして体裁を取り繕うのに必死になりますが、太古の複雄複雌社会にあっては、女は入れ替わり立ち代り男を相手にしていたのですから、不発に終われば情けない評判が立ってしまう恐れが大です。
 男というものは、実にメンタルな性の持ち主でして、渡辺淳一(「失楽園」の著者:医師)著「男というもの」の「第3章 メンタルな性」の書き出しに次のように記されています。

 男の性を探る第一歩として、まず男の性行為について考えてみることにします。
 ここで重要なのはペニスの勃起です。いうもでもなく男は勃起しないかぎり女性と性的関係を結ぶことができないわけですが、このことに関して、女性はあまり深い認識をもっていないように思われます。勃起しているペニスの姿に対して、なにか動物的というか野蛮なイメージを抱いている女性もいるようですが、実はメンタルなことに激しく左右される、きわめてデリケートで、厄介な代物なのです。
 勃起という肉体現象は大脳の働きと密接な関係があり、猛々しく立ち上がる反面、ほんの些細なことで萎えてしまうこともあり、しかもその変化が心理的な面に左右されることが多いのです。
 もちろん、単純な勃起力そのものにかぎれば、若くて体力に勝るものが強いのは当然ですが、一方で本人の自信や性的イマジネーションの有無、周りの刺激などによって左右されることも少なくありません。とくに性的行動に対する自信のあるなしといった、精神的な面からの影響が大きいので、若さだけと一概にいえないことが、この問題をいっそう複雑にしています。

 このことからしても、真昼間に衆目を集めてセックスするとなると、男は、うまく射精できるかどうか自信がなくなってしまい、立つものも立たない状態に陥りやすく、こうした環境を嫌うことになるでしょう。
 これが、男のサイドから、セックスを秘め事にしたいとする大きな理由となりましょう。

 では、女のサイドから、セックスの場面について考えて見ましょう。と言っても、小生は男ですから、考えようがありませんので、ここは、女性の論説を引用することにします。
 「話を聞かない男、地図が読めない女」という本があります。日本で200万部を売り上げ、ベストセラーになったもので、アラン&バーバラ・ピーズ夫婦の共著です。その本の第9章「男と女とセックスと」の中で次のように書かれています。

 …女の脳は、たくさんの条件を乗り越えないと性的に高まらない。相手との関係が確実なものとなり、感情面の結びつきが得られそうな手応えがないと、女はセックスへの欲望がわかない。(文庫版P270)
 …女は耳から刺激を受ける。…女は感覚情報を受けとる器官が豊富なので、甘い言葉を好む。だから恋人に耳元でささやかれるとき、内容が何もなくても、女は目まで閉じて耳からの刺激に集中する。(文庫版P277)
 …女が求めるのは、相手との親密さ、暖かさ、気持ちの高ぶりであって、オーガズムはいわばつけたしだーー目的ではない。(文庫版P290)
 …女が好むのは言葉と感覚である。明かりを暗くするか、目を閉じてしまうほうが、女の感覚器官にはしっくりくる。さらにやさしくなでられたり、思わせぶりにあちこち触れられたり、耳元に甘い言葉をささやかれたりしたら、火のつかない女はいないだろう。(文庫版P297)

 このように、発情を失った人類の女がセックスを受け入れるには、女の側から相当の努力が必要になると考えられます。
 そして、同共著者の別の本「セックスをしたがる男、愛を求める女」の第9章「男が知らなかった女の11のナゾ」の8番目として、次のように書かれています。

「セックスするとき女は文句が多すぎる」と男は嘆く。部屋が明るすぎる、暗すぎる、うるさい、静かすぎる、壁が薄くて隣に聞こえるんじゃないか、などなど。男は一度にひとつのことしかできないので、そんなことはまったく気にならない。セックスをしているときは、外からの刺激にはまったく無頓着なのだ。
 しかし、女の脳はマルチタスクなので、身のまわりに起こっていることがすべて情報として入ってくる。(中略)
 だから女のその気を持続させるには、ストレスを排除することだ。じゃまの入らない安心できる部屋で、周囲の音が気にならないよう静かな音楽を流すのがいい。

 この中で、「男は外からの刺激にはまったく無頓着」と言い切っていますが、単なる音や明かりに対してはそう言えましょうが、先に申しましたように衆目を集めるような刺激には過敏と言わざるを得ないです。
 それはさて置き、アラン&バーバラ・ピーズの論説からすれば、一言で言えば「女はムードがなければセックスできない」のであって、男が射精によってセックスが成就されるのに対し、女は性交そのものは付け足しに過ぎないということになります。
 このことからして、性交に至る前段階から、女はセックスを秘め事にするしかないでしょう。

 このように、男と女がその求めるものが違ってしまった、ヒトのセックスなのですが、男の側からも女の側からも、セックスは秘め事としなければ両性ともにその良さを楽しめなくなってしまったのです。
 小生は、このような結論に至ったのですが、いかがなものでしょうか。


(本稿は青少年育成上ふさわしくない表現が含まれますので、アダルトサイトでの投稿としました。)
 





 

 

 
 
 
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